こんにちは、テラシマユウカです。
やるべき事をやったり掃除したり考え事をしたり映画を観たり『あつ森』していたら、気づけば2日間一歩たりとも家から出ていないことに気づく、そんな夜にこの記事を書いています。
ずっと何かしらに集中していたので、完全に”食”への意識が無くなっていて、家には食料が何もないしスーパーやコンビニに行こうという気持ちも湧いてこずほぼ何も食べずに2日が経過していました。
皆さんは家で何をして過ごしていますか?
一人暮らしだと本当に誰とも喋らない時間が長くなり過ぎて、私声出るのかな……? と不安になって急に「あ〜」とか言ってみたりして声が出る事を確認したりしています。
孤独に落ち込まないようないよう、家で時間が有り余っていても上手く楽しく過ごす工夫を見つけたり、必ず毎日カーテンをあけて陽の光にあたったり、些細なことに気を使って心も体も健康的にいたいものです。
ということで、今週もお家で楽しめる映画をご紹介します!
今週のテーマは『邦画特集』。
私の好きな日本の女優俳優の方々が出演されている作品を4つ選びました。
1. 『横道世之介』
長崎県の港町で生まれた横道世之介(よこみちよのすけ)は、大学進学のために上京したばかりの18歳。嫌味のない図々しさを持ち、頼み事を断りきれないお人好しの世之介は、周囲の人たちを惹きつける。お嬢様育ちのガールフレンド・与謝野祥子をはじめ、入学式で出会った倉持一平、パーティガールの片瀬千春、女性に興味を持てない同級生の加藤雄介など、世之介と彼に関わった人たちとが過ごす青春時代(1987年)。彼のいなくなった16年後、愛しい日々と優しい記憶の数々が鮮やかにそれぞれの心に響きだす―――。
これといった事は何も起きず、横道世之介とその周りの人たちの青春の日々が淡々と描かれている重すぎず軽すぎない、誰も傷つかない何気ない日常を見て心がやさしくやわらかくなる作品。ふわふわしていて少し不安にもなるけど純粋で、一緒にいるとパァッと世界が明るくなるような人柄の横道世之介さんが愛しさ満点、そして1980年代の服装や風景ともあいまってなんだかとてもノスタルジーな気持ちにさせてくれます。ほっこりしたい人に。
2. 『空気人形』
古びたアパートで、持ち主である秀雄と暮らす空気人形――空っぽな、誰かの「代用品」。ある朝、本来持ってはいけない「心」を持ってしまう。 秀雄が仕事に出かけると、洋服を着て靴を履いて、街へと歩き出す。 初めて見る外の世界で、いろいろな人間とすれ違い、つながっていく空気人形。ある日、レンタルビデオ店で働く純一と出会い、その店でアルバイトをすることに。 密かに純一に想いを寄せる空気人形だったが、 彼の心の中にどこか自分と同じ空虚感を感じてしまう―――。
本来持つはずのない心を持ってしまったラブドールのお話。透明感と残酷さの相対的な要素をあわせ持った不思議な作品、実際のストーリーとポスターのイメージはかなりかけ離れているので驚くかも知れません。”代わりがきく”という言葉がとても残酷に突き刺さり、無垢で透明な主人公の人形が次第に社会の汚さや歪んでいる部分を知っていく、切なく生々しくキュッと胸が締め付けられます。予想外の物語に記憶に残り続ける一作です。
3. 『日日是好日』
たちまち過ぎていく大学生活、二十歳の典子(黒木華)は自分が「本当にやりたいこと」を見つけられずにいた。ある日、タダモノではないと噂の“武田のおばさん”(樹木希林)の正体が「お茶」の先生だったと聞かされる。そこで「お茶」を習ってはどうかと勧める母に気のない返事をしていた典子だが、その話を聞いてすっかり乗り気になったいとこの美智子(多部未華子)に誘われるまま、なんとなく茶道教室へ通い始めることに。そこで二人を待ち受けていたのは、今まで見たことも聞いたこともない、おかしな「決まりごと」だらけの世界だった――。
今だからこそ1番お勧めしたい、当たり前の日常を送れることの素晴らしさを実感できる作品です。四季・風習・知恵、一期一会。日本の文化の奥深さを愛し、生き方について穏やかに感じる事を日々大切にしようと気持ちが温かくなる。樹木希林さんの魅力がつまっていて、清らかで趣があり奥ゆかしい、ゆっくりと流れる時間が堪能できます。
4. 『百円の恋』
32歳の一子(安藤サクラ)は実家にひきこもり、自堕落な日々を送っていた。
ある日離婚し、子連れで実家に帰ってきた妹の二三子と同居をはじめるが折り合いが悪くなり、しょうがなく家を出て一人暮らしをはじめる。夜な夜な買い食いしていた百円ショップで深夜労働にありつくが、そこは底辺の人間たちの巣窟だった。
心に問題を抱えた店員たちとの生活を送る一子は、帰り道にあるボクシングジムで、一人でストイックに練習するボクサー・狩野(新井浩文)を覗き見することが唯一の楽しみとなっていた。
ある夜、そのボクサー・狩野が百円ショップに客としてやってくる。狩野がバナナを忘れていったことをきっかけに2人は距離を縮めていく。なんとなく一緒に住み始め、体を重ねるうちに、一子の中で何かが変わり始める―――。
言わずもがな安藤サクラの演技に素晴らしく圧倒される一本。家族もいなくなり仕事もなく何にも関心を持てないどん底の生活から、何かに真剣に打ち込むことによって変わっていく人生。なんだかエールを感じるような、自分の人生にも努力次第で起こりうるストーリーがとてもリアルに感じられる。物語が進むにつれてガラッと変わっていく目の表情や雰囲気が演技の域を超越していて”本物”を感じさせられ圧巻の見応えがあります。今やり残している事はないか、まだ勝負は始まってもいないそんな時に今何か本気でやってやろうと思わせてくれる力がみなぎってくる作品です。
今のこういう状況だからこそ観て感じとれるものが、それぞれの色として強く存在している4作品、是非お家で。
※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。
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Vol.1 『ハウス・ジャック・ビルト』
Vol.2『ピアッシング』
Vol.3『凪待ち』
Vol.4『Diner ダイナー』
Vol.5 『劇場版 Free!-Road to the world-夢』
Vol.6『トイ・ストーリー4』
Vol.7『チャイルド・プレイ』
Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
Vol.9『存在のない子供たち』
Vol.10『永遠に僕のもの』
Vol.11『ゴーストランドの惨劇』
Vol.12『惡の華』
Vol.13『アス』
Vol.14『人間失格 太宰治と3人の女たち』
Vol.15『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
Vol.16『アナベル 死霊博物館』
Vol.17『JOKER』
Vol.18『クロール-凶暴領域-』
Vol.19『ボーダー 二つの世界』
Vol.20『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
Vol.21『マチネの終わりに』
Vol.22『グレタ GRETA』
Vol.23『テッド・バンディ』
Vol.24『ドクター・スリープ』
Vol.25『マリッジ・ストーリー』
Vol.26『カツベン!』
Vol.27『ラスト・クリスマス』
Vol.28『屍人荘の殺人』
Vol.29『パラサイト 半地下の家族』
Vol.30『シライサン』
Vol.31『ペット・セメタリー』
Vol.32『ジョジョ・ラビット』
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Vol.35『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』
Vol.36『ミッドサマー』
Vol.37『架空OL日記』
Vol.38『スキャンダル』
Vol.39『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』
Vol.40『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
Vol.41『デッド・ドント・ダイ』
Vol.42『青色映画ポスター特集』
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テラシマユウカ
テラシマユウカ、月ノウサギ、