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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。

今年の夏、日焼け対策を本格的に頑張ろうという目標を掲げ、日傘と麦わら帽子を購入しました。

日に焼けやすく元に戻りやすい肌質なので、毎年冬を越せばある程度の白さに戻る人間なのですが、もしかすると日焼け対策を徹底的に頑張ればもっと白くなれるのでは……? と思い、本格的に夏に向けて戦闘態勢を整えています。

日焼け止めがどうしても苦手で塗りたくなさすぎるので、結局塗らずに焼けて夏終わる未来がチラついているのですが、意気込みだけは一丁前に持って梅雨明けを迎えてやりたいと思います。

ということで今週は、自粛明け久しぶりに映画館へ行くという方にオススメしたい映画をご紹介します!

Vol.54『ANNA/アナ』

☆3.8/☆5.0点中

公式ページ:https://anna-movie.com/

 

1990年、ソ連の諜報機関KGBによって造り上げられた最強の殺し屋、アナ(サッシャ・ルス)。 美しきファッションモデルやコールガールなどの複数の顔を持つ彼女の使命は、国家にとって危険な人物を次々と消し去ること。その明晰な頭脳とトップクラスの身体能力を駆使して、アナは国家間の争いを左右する一流の暗殺者への進化を遂げる。そんな中、アメリカのCIAの巧妙な罠にはめられ、捜査官レナードから成功確率0%の究極の取引を迫られる…。最大の危機を前にしたアナは、さらなる覚醒を果たし、世界の命運を握る二大組織KGBとCIAの脅威へと化していくのだった―。

 

「ニキータ」「レオン」「LUCY ルーシー」など、戦うヒロインを主人公にした作品を数多く手がけてきたリュック・ベッソン監督がメガホンを取り、ロシア出身のスーパーモデル、サッシャ・ルスを主演に迎えたほか、オスカー女優のヘレン・ミレン、「ワイルド・スピード」シリーズのルーク・エバンス、「ダークナイト」のキリアン・マーフィらが脇を固めたアクション映画です。

ソ連のKGBとアメリカのCIA、2つの諜報機関の狭間で揺れ動く凄腕の美しく賢い女スパイが暗殺を繰り返しながらも、ただ心から自由を求め戦っていくストーリーになっています。

アナ自身の過去と現在を交互に映す構成になっており、話が少し進んでは数ヶ月前・数年前の出来事に遡り…… といった形で最後の最後まで二転三転と騙し合いがありながら真相が明かされていく展開‬は難しすぎず、そして見応えがある。

ここ数年、女スパイものの映画が多い印象だったので目新しさはそこまでないものの、全ての事件を時系列通りに見せるのではなく先に結果を見せてからそれに行き着くまでの理由や駆け引きを見せてくれるので、小さな違和感が一番最初に巻き戻してまでもちゃんと伏線として働き、答え合わせのように回収される気持ち良さがありました。

また今作の最大の魅力はアクションシーンであり、特に印象的なのはアナがKGBのスパイとして育てられてからの初ミッション、レストランでのマフィア数十人とのほぼ丸腰での戦闘は疾走感に溢れスタイリッシュで文句なしに最高で痺れます。

感情をあまり表に出さず毎日死と隣り合わせの状態で自由を得る為の僅かな糸口を必死に掴もうとする生き様は、より一層”アナ”という人物像を繊細で人間臭く、魅力的に輝かせていました

そしてなんといっても堪らないのはヘレン・ミレンの最後の一言。様々な事件を経て全てのバラバラだったパーツが出揃い最後のピースがハマった瞬間、吐き捨てられるあの一言はこの物語全てをひっくるめて持っていくと言っても過言ではない爽快感が味わえます。

自粛明け一発目の映画がまだの方は、何も考えず楽しめるこれぞ正にリュック・ベッソンムービーな一本。

『ANNA/アナ』を是非、劇場で。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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Vol.12『惡の華』
Vol.13『アス』
Vol.14『人間失格 太宰治と3人の女たち』
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Vol.52『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
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テラシマユウカ

テラシマユウカ、月ノウサギ、ナルハワールドの3人からなるアイドルグループ、PARADISESのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、2020年4月からはグループが分裂。PARADISESのメンバーとして活動中。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

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