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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。

先日、音楽について詳しく語るラジオ番組「TRill MUsic」に出演させて頂きました。

私の好きな映画関連の曲を流して貰ったりしたのですが、話が盛り上がり音楽についてあまり深掘り出来なかったので、今週のコラムは作品の内容についてではなく、映画を彩ってくれる素晴らしい音楽に関して書いていこうと思います!


1. 『エクソシスト』

 

‪イラク。アメリカの古生物学者でもあるメリン神父は、古代遺跡の中から悪魔パズズの偶像を発見。それは、不吉な兆候を予感させた…。‬一方、ワシントンで仮住まいをしている女優クリスの一家に異変が起き始めた。一人娘のリーガンが恫喝的な声色で卑猥な言動を発し、その表情も変貌していく。‬科学的検査では何ひとつ解明されないどころか、娘の行状が日増しにひどくなっていくことに苦しむクリスは、カラス神父に救いを求めた。‬悪魔が少女に取り憑いたとしか思えないカラス神父は、教会に悪魔払いを要請。数少ない経験者であるメリンが到着し、ついに壮絶な悪魔払いが始まるのだが…。‬

 

70年代を代表するオカルトホラーの名作。メインテーマとなっている「Tubular Bells」は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

繰り返されるピアノに耳馴染みがありながらも不安を煽ってくるこの曲、Part1と2がありなんとそれぞれ20分超え。よく聴くフレーズは頭の部分で、全体を聞くと実はそんなにホラーらしい曲調ではなく、ゆったりとした美しい自然や湖、青空を連想させるかのような明るい世界観の曲となっています。

Part1の後半あたりに突然楽器名を呟く声が入り一つずつ楽器が増えてくる所がポイント。中盤からラストにかけての盛り上がりは感動的で長さに飽きない素晴らしさが詰め込まれた曲です。

今作品で使用されている多くの曲は20世紀を代表するクラシックの作曲家によるものが多い中、マイクオールド・フィールド作曲のメインテーマとなる「Tubular Bells」はクラシックではなくプログレシブ・ロックというものであり、2000回越えの多重録音を繰り返して制作された壮大なアルバムとなっています。

エクソシストのイメージが強いあまりに、そのイメージが先行し不安を感じてしまう先入観の不思議さを思い知らされます。是非一度、フルで堪能してみてはいかがでしょうか?

2.『ヘアスプレー』

https://www.youtube.com/watch?v=8Wa_rXAxejA

 

ジョン・ウォーターズの同名カルトムービーを基にした大ヒット・ミュージカルを映画化。人種差別が残る60年代のボルチモアを舞台に、外見を気にしないビッグサイズのヒロイン、トレーシーが活躍する。監督は『ウェディング・プランナー』のアダム・シャンクマン。ヒロインの母親役で大胆な女装姿を披露するジョン・トラヴォルタを始め、新旧豪華キャストの歌とダンス、さらには60年代を再現したレトロでキュートなファッションなどが見どころだ。

おしゃれとダンスに夢中な女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)の夢は、人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」のダンサーになること。ある日、番組のオーディションが開催されると知ったトレーシーは、自分と同じく大柄な母親エドナ(ジョン・トラヴォルタ)の反対を押し切り、オーディションに参加する。

 

ダンスとお洒落が大好きな、ビッグサイズの女の子トレイシーが人種差別などの問題を乗り越えながら、憧れのオーディション番組でスターになるまでのハッピーな物語。

ストーリーと歌とダンスが最高のバランスで融合したコメディミュージカル。意外にもシリアスなストーリーと相対的にカラフルでポップなファッションと音楽が最高にマッチングしていてエモーショナルで元気が沸いてきます。

作曲はマーク・シャイマンであり、「アダムスファミリー」「天子にラブソングを」「パッチ・アダムス」など数多くの映画音楽を制作しており、アカデミー賞ノミネートを何度も受けています。今作でもグラミー賞とトニー賞を受賞しています。

サウンドトラックには19曲入っており、どんなシチュエーションにも合う最高にハッピーになれる、ついつい踊り出したくなる曲たちが揃っているので全ての人に平和に感動を与えてくれる素晴らしい音楽です。

3.『雨に唄えば』

 

ハリウッドの人気スター、ドンとリーナは10本以上の作品で共演する名コンビ。世間も彼らの結婚は間近だと噂している。そんなある夜、ドンはコーラスガールのキャシーと知り合い忽ち恋に落ちる。やがてドンとリーナの新作の撮影が始まるが、時代はサイレント映画からトーキーへと転換期を迎える。彼らの作品も途中トーキーに変更。ミュージカル化され、なんとリーナの吹き替えをキャシーが務めることになり……。

 

ハリウッドの舞台裏を描いたドタバタラブコメディ。

Singin’ in the Rainが最初に歌われた映画は、 1929年公開のMGM作品「ハリウッド・レヴィユー」であり、それ以来多くのミュージカル映画で様々な俳優によって歌われてきました。ジーン・ケリーが土砂降りの中この曲を歌いながらタップダンスを踊るシーンは映画史に残る名シーンです。

作曲はナシオ・ハーブ・ブラウン、作詞はアーサー・フリードのコンビで、同じく雨に唄えばで、聴き馴染みのある「You Were Meant For Me」や「Good Morning」なども共同で制作しています。

ミュージカルならではの演出と明るく楽しく前向きになれる音楽達が心をウキウキさせてくれます。音楽の力というものを惜しみなく見せつけてくれるこの曲達のおかげで、憂鬱で苦手だった雨の日の気持ちを晴れやかにしてくれます。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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Vol.2『ピアッシング』
Vol.3『凪待ち』
Vol.4『Diner ダイナー』
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Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
Vol.9『存在のない子供たち』
Vol.10『永遠に僕のもの』
Vol.11『ゴーストランドの惨劇』
Vol.12『惡の華』
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Vol.15『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
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Vol.18『クロール-凶暴領域-』
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テラシマユウカ

テラシマユウカ、月ノウサギ、ナルハワールドの3人からなるアイドルグループ、PARADISESのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、2020年4月からはグループが分裂。PARADISESのメンバーとして活動中。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

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