こんにちは、テラシマユウカです。
8月8日に『MEG ザ・モンスター』が初地上波放送され、それに加えて8月11日『死霊館』、8月18日『死霊館 エンフィールド事件』が放送。
そしてそして、8月23日にはDCファンドームという24時間限定バーチャルイベントが開催されるなどと個人的にも爆上げなイベントが続いており、夏休みきちゃったな〜! とお家で完全に8月を満喫している気分になっています。
Amazonプライムなど配信でいくらでも観れるのですが、やっぱりテレビで放送されると、それと同時にTwitterなどで盛り上がっていたり沢山の知らん人と一緒に盛り上がれるのでそんな時間も好きだったりします。
夏休みにあわせてもっと色んなジャンルの映画を放送してくれたらいいなぁ、とひっそり期待を抱いています。
Vol.60『ダンケルク』
☆4.3/☆5.0点中
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/
海の町ダンケルクに追い詰められた英仏軍40万人。若き兵士トミーは絶体絶命の地から脱出できるのか?
フランス北端ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万人の兵士。背後は海。陸・空からは敵――そんな逃げ場なしの状況でも、生き抜くことを諦めないトミー(フィオン・ホワイトヘッド)とその仲間(ハリー・スタイルズ)ら、若き兵士たち。
一方、母国イギリスでは海を隔てた対岸の仲間を助けようと、民間船までもが動員された救出作戦が動き出そうとしていた。民間の船長(マーク・ライランス)は息子らと共に危険を顧みずダンケルクへと向かう。英空軍のパイロット(トム・ハーディー)も、数において形勢不利ながら、出撃。こうして、命をかけた史上最大の救出作戦が始まった。果たしてトミーと仲間たちは生き抜けるのか。勇気ある人々の作戦の行方は!?
2020年はノーランの長編監督デビュー作『メメント』公開から20周年。
ノーラン祭り第2弾となる『ダンケルク』が7月31日から再上映スタートになりました。今回はIMAX®&4Dに加え、日本では初となるDolby Cinema版での公開となり、IMAX版の本編前には第1弾に引き続き最新作『TENET テネット』のプロローグ映像6分間が上映されています。
今作は『ダークナイト』『インターステラー』のクリストファー・ノーラン監督が、初めて実話を基に描いた戦争映画。
舞台は、1940年第二次世界大戦の真っ只中。ナチスドイツ優勢の中フランスのダンケルクに追い詰められた、イギリス軍とフランス軍。その両軍をイギリス本土へ救出するために”史上最大の救出作戦”と語られることになったダイナモ作戦が行われました。
その大規模な救出作戦を陸・海・空それぞれ異なる3つの視点から、〔防波堤:1週間〕〔海:1日〕〔空:1時間〕での場所も時間もバラバラな出来事を緻密に交錯するよう設計された群像劇です。
IMAXカメラで撮影された臨場感たっぷりの映像は、本当に戦場にいるような没入感。銃声・戦闘機の飛行音・波の音・爆発音すべてが身体中を震えさせるほどにリアルに鳴り響く。一瞬先も読めない緊張状態が終始続きます。
台詞自体はとても少なく、戦場での淡々とした壮絶な時間が主軸に置かれているのでドラマ性や説明などの描写が極力省かれています。母国に帰ろうとする兵士・パイロット・危険をかえりみず助けに向かう一般市民、全ての登場人物が心に秘めた感情を口にせず、戦場で起きる出来事や表情から私たちは彼らの奥底にある想いをそれぞれに感じとり解釈する。
主人公が特定されておらず、個ではなく群の中のひとりとして名前もわからない何十万人もの大勢を描いた今作品は究極のリアリティであり、多くは語らずとも真の戦争映画を映し出したものなのかもしれません。
そして、8月14日からはノーラン祭り第3弾として『インセプション』の再上映もスタートするので、『TENET』公開前に是非観ておきたい1作です。
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テラシマユウカ
テラシマユウカ、月ノウサギ、