こんにちは、テラシマユウカです。
私は映画やドラマを観て一度その世界観にどっぷり浸かってしまうと、数日単位ではなく数ヶ月レベルで余韻を引きずってしまうタイプなのですが、そのせいで他の作品に手をつけられないということが多々発生してしまうのでどうにかしたい。
今は特にノーラン祭りのお陰様で、ノーラン監督作品以外観れね〜となっているので色んな新作映画をとりこぼしてしまっている気がします。
はやく最新作が公開されてどっぷり浸かり切ってしまいたいものです。
Vol.62『インセプション』
☆4.8/☆5.0点中
公式サイト:https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=4244/dvd/
鬼才クリストファー・ノーランが国際色豊かなキャストを率いて、世界各地、さらに夢の中へと観る者を誘うSFアクション大作。ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人の心が無防備な状態、つまり夢を見ている間に潜在意識から貴重な秘密を盗み出すスペシャリスト。その特異な才能は産業スパイが暗躍する世界で重宝される一方、そのために彼は最愛のものを奪われ、国際指名手配されてしまう。そんな彼に失った人生を取り戻すチャンスが。そのためには「インセプション」と呼ばれる、アイデアを盗むのとは逆に相手の心に“植え付ける”、およそ不可能とされる任務を成功させる必要があった。もしコブと仲間たちが成し遂げたなら、それは完全犯罪を意味する。だがいかに綿密に計画し、様々な特殊能力があったとしても、行動がすべて相手に読まれていては太刀打ちできない。そんな強敵が現れる予感を、コブだけが感じ取っていた。
9月18日にノーラン監督最新作『TENET テネット』公開を控えて行われているノーラン祭り。『ダークナイト』『ダンケルク』に続いて第3弾となる『インセプション』の再上映がスタートしました。アメリカでは『TENET テネット』が公開延期になった際に、代わりに再上映されており、日本でもという声が高まっていた為、念願叶っての再上映となります。
『TENET テネット』は『インセプション』の続編なのではないか? という問いかけに対して、主演のジョン・デヴィッド・ワシントンが「親戚関係、血は繋がっている」といった発言している事もあり、共通点を持つ可能性は少なからずあるので公開前に今一度チェックしておきたい作品です。
レオナルド・ディカプリオや渡辺謙といった豪華キャストを揃え、構想に20年要したというノーラン自ら書き上げたシナリオは、圧倒的スケールの世界観で描かれ、一度観ただけでは処理し切れないほどの複雑さを持つ夢の中の世界を驚愕のアイデアとリアリティで映像化したSFアクションの超大作となっています。
他人の夢の中に侵入し情報を抜き取るという産業スパイが、ある依頼によって「抜き取り”エクストラクション”」ではなく「植え付け”インセプション”」という成功確率の低い危険なミッションに挑むというストーリーであり、夢の中の世界が多重構造になっている為、夢の中の夢の中の夢に入り込んでいく。
第1階層の夢の世界で夢を見ると第2階層へ、第2階層の夢の世界で夢を見ると第3階層へ。深い階層になるほど時間の経過が遅くなり、夢から覚めさせるには、夢の中で死亡するか”キック”と呼ばれる手法が用いられる。
設定が難解ですが理解すれば、そのオリジナリティの素晴らしさに身を委ねて快感を浴びまくることができます。
第1階層、第2階層、第3階層、虚無でのストーリーが同時に発生しているシーンを交互につなぐ演出で展開されるので、まるでややこしいパズルを組み立てるようで、考え抜かれた唯一無二のイマジネーションが溢れるノーランの世界は新感覚で圧倒されるばかりです。
また、この入り組んだ世界観の設定だけではなく、どう撮ったんだろう? と私たちには到底想像もできない撮影技術も素晴らしいポイントであり、無重力シーンやビルの崩壊シーンは特に圧巻。
そして衝撃のラストには鳥肌が止まらず、沢山のピースがハマっていく気持ちよさと考察のしがいがあるストーリーに、もう自分が現実にいるのか夢にいるのか分からなくなり、ひたすらに余韻に酔いしれてしまう大傑作です。
何度観てもその度に発見があり、『インセプション』の世界に震えさせられます。
そしてなんと、、
9月4日よりノーラン祭り第4弾として『インターステラー』IMAX版の2週間限定上映が決定したという事で、最新作公開を目前に控えて更に期待が高まるばかりです。
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