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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。

映画鑑賞はもちろん、映画館巡りも好きなのですが、グランドシネマサンシャインのフルスクリーンのIMAXにて素晴らしい映画体験をしてしまってから、以前にも増して作品内容だけでなく、スクリーンや音響など映画館の設備まで気にするようになってきました。

『TENET』公開を間近に控え、再上映されているノーラン監督作品は全てグランドシネマサンシャインで圧倒的没入感を体感し、公開当時の記憶よりもさらに味わい深いものを鑑賞することができています。

多少時間を無理してでも作品によって映画館を選ぶようになった事で映画の楽しみ方の幅が広がった訳ですが、そんな所に更に新たな価値観を与えてくれる作品の試写を頂いたのでご紹介します。

映画ファン必見の作品です。

Vol.63『ようこそ映画音響の世界へ』

☆4.5/☆5.0点中

公式サイト:http://eigaonkyo.com/

 

1927年に初めての本格トーキー映画『ジャズ・シンガー』が誕生。それ以降、映画音響は今現在も少しずつ進化の道を歩んでいる。本作ではジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、ソフィア・コッポラ、デヴィッド・リンチ、アン・リー、クリストファー・ノーラン、ライアン・クーグラーなど、著名で独創的な映画監督たちが映画の“音”へのこだわりや芸術性を語るほか、映画の“音”において大きな影響をもたらした名作映画たちを振り返り、知られざる映画音響の歴史に迫る。

裏方として名作映画を手掛けてきた音響技術者たちが明かす、実際の創作と発見。オーソン・ウェルズやアルフレッド・ヒッチコックがもたらした革新、ビートルズが映画音響に与えた影響、チューバッカなど人気キャラクターたちがイキイキとして見える秘密など貴重な体験談を語る。映画音響とは、観客を作品世界に引き込んでいく未知なる音作り。それに挑み続ける技術者たちの飽くなき挑戦と、奥深き仕事愛を知れば、これからの映画鑑賞も違ったものになるだろう。

 

『ようこそ映画音響の世界へ』は、映画が好きという方なら間違いなく観ておくべき作品。映画音響の基礎知識から映画史まで、勉強になる上にエンターテイメントとしてもワクワク度満点の、映画ファンにとって胸熱な内容となっています。

サイレントから始まった映画から、いかにして音がつくようになったのか。音楽、声、効果音など、あの名作を彩る”音”はどのように作られ、どういった効果を生んでいるのか? ハリウッドの映画音響の世界に迫り、歴史を紐解くドキュメンタリー。

ジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグ、ソフィア・コッポラ、クリストファー・ノーラン、アルフォンソ・キュアロンら豪華映画監督のほか、『E.T.』『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』でアカデミー賞音響効果編集賞を受賞したベン・バートや、『イングリッシュ・ペイシェント』で第69回アカデミー賞音響賞を受賞したウォルター・マーチらも出演しています。

映画にまつわる様々な”音”へのこだわりに焦点を当て、知られざる映画の歴史をアーカイブとインタビューで振り返ります。今まで深堀りすることなく表面上だけでしか見えていなかった映画においての”音”の重要さをこれでもかと見せつけられ、これまでの映画の見方や価値観をこれでもかと覆されてしまう。

音を作る過程がとても興味深く、意外とアナログな所も面白さがあり、音響に携わる1人1人のプロフェッショナルな技術やアイデアが積み重なり一つの映画へと繋がっていく。映像では表現できないものを音で表し作品への説得力を確かなものにしており、観れば観るほどに音の重要さを痛感させられ、知的好奇心をとことんくすぐられます。

ジョージ・ルーカスは電子音などではなく現実の音にこだわって作っており、効果音は身の回りのものであったり、『トップガン』の戦闘機の音は本物ではなく衝撃的な音の作り方をされていたり。当時の制作風景を観られる興奮で鳥肌が止まりませんでした。そして、音響の方々の名前が最初に流れてくるエンドロールにも感動。

こうして見ていくと映画の音響は映画館で見ることで完成するものであり、映画を配信などスマホで見る機会が多くなっている昨今ですが、それは真の作品の魅力を体感していることにはならないのではないかと、やはり映画館で観てこその映画であるとその重要性を再認識させられます。

是非、映画館で体感を。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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テラシマユウカ

テラシマユウカ、月ノウサギ、ナルハワールドの3人からなるアイドルグループ、PARADISESのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、2020年4月からはグループが分裂。PARADISESのメンバーとして活動中。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

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