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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。

よくひとつの食べ物にハマるとそればっかりしか食べなくなる事が多いのですが、最近はチンしたお米とツナ缶と納豆と鮭とピュレグミが晩ご飯のルーティンになっています。こないだまではもやしとヤンニョムチキンにハマっていました。

帰ってきて夜ご飯なににしようかな〜と考えてる間に日付変わってしまって面倒くさいし同じもの買い溜めしてしまいがちですよね一人暮らしって。

もうすぐで実家に帰れていない期間が1年経つのでそろそろ家庭料理が恋しくて仕方なくなってしまいます、自炊すればいい話なのですが、、。

たまに絶望的な体調の崩し方をしてしまうので、来年の目標は健康的な食生活にしようかなと思っています…!

今週はアメリカ大統領選が注目を集める中、ベストタイミングなブラックジョークたっぷりのクレイジーな作品をご紹介します。

Vol.73『ザ・ハント』

☆3.9/☆5.0点中

公式サイト:https://www.universalpictures.jp/micro/the-hunt

 

広大な森の中で目覚めた12人の男女。
ここがどこなのか、どうやって来たのかも分からない。あるのは巨大な木箱に納められた一匹の豚と武器の数々。すると突然銃声が鳴り響き、何者かに狙われる。武器を取り、逃げまどいながら、やがて彼らは気がつく。

ネット上にはびこる噂、「人間狩り計画」―セレブが娯楽目的で一般市民を狩る“マナーゲート“が実在することを。しかし、“獲物”のひとりである美女クリスタルが予想外の反撃に出たことで、計画が狂い始め、やがてその陰謀の全容が明らかになっていく――。

 

富裕層が娯楽として行う人間狩りを描いたバイオレンススリラー。

製作を手掛けるのは『ゲット・アウト』など数々のヒット作で知られるハリウッド・ホラーのヒットメイカー「ブラムハウス・プロダクションズ」を牽引するジェイソン・ブラム。

“狩られる側”として突然拉致される一般庶民にベティ・ギルピンやエマ・ロバーツ、そして”狩る側”の黒幕を、2度のオスカー受賞歴を持つヒラリー・スワンクが演じています。

王道の人間狩りを突っ走ってくれる作品なのですが、その過激な内容だけではなく、金持ちが貧乏人を狩るという、アメリカ社会の分断を皮肉った痛烈な風刺が盛り込まれた内容は全米で物議を醸し、一度は公開中止にまで追い込まれてしまいました。

冒頭からアクセル全開で目まぐるしく展開し、中盤まで主人公が誰かわからず主人公かと思った人間がどんどん死んでいく演出が面白く、クライマックスの肉弾戦までテンポが良い。血飛沫が容赦なくあがりグロ描写もしっかりありますがブラックジョークたっぷりのコメディ色で描かれており、そこまでトラウマ的なものは感じないB級感溢れるユーモラスな作品でした。

富裕層と貧富層の格差社会やリベラルと保守、SNS、人種差別、政治批判、そんなシビアな社会派テーマを取り扱いながらも娯楽映画としても楽しめる。現代の時勢への皮肉がたっぷりと込められた今作、大統領選など盛り上がっている今観るにぴったりな映画となっています!

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


「今日はさぼって映画をみにいく」のバックナンバーも合わせてチェック!!

Vol.1 『ハウス・ジャック・ビルト』
Vol.2『ピアッシング』
Vol.3『凪待ち』
Vol.4『Diner ダイナー』
Vol.5 『劇場版 Free!-Road to the world-夢』
Vol.6『トイ・ストーリー4』
Vol.7『チャイルド・プレイ』
Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
Vol.9『存在のない子供たち』
Vol.10『永遠に僕のもの』
Vol.11『ゴーストランドの惨劇』
Vol.12『惡の華』
Vol.13『アス』
Vol.14『人間失格 太宰治と3人の女たち』
Vol.15『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
Vol.16『アナベル 死霊博物館』
Vol.17『JOKER』
Vol.18『クロール-凶暴領域-』
Vol.19『ボーダー 二つの世界』
Vol.20『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
Vol.21『マチネの終わりに』
Vol.22『グレタ GRETA』
Vol.23『テッド・バンディ』
Vol.24『ドクター・スリープ』
Vol.25『マリッジ・ストーリー』
Vol.26『カツベン!』
Vol.27『ラスト・クリスマス』
Vol.28『屍人荘の殺人』
Vol.29『パラサイト 半地下の家族』
Vol.30『シライサン』
Vol.31『ペット・セメタリー』
Vol.32『ジョジョ・ラビット』
Vol.33『his』
Vol.34『犬鳴村』
Vol.35『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』
Vol.36『ミッドサマー』
Vol.37『架空OL日記』
Vol.38『スキャンダル』
Vol.39『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』
Vol.40『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
Vol.41『デッド・ドント・ダイ』
Vol.42『青色映画ポスター特集』
Vol.43『MyFrenchFilmFestival フランスショートフィルム特集』
Vol.44『邦画特集』
Vol.45『エズラ・ミラー特集』
Vol.46『エディ・レッドメイン特集』
Vol.47『眠れない夜にみたい映画』
Vol.48『トラウマ映画特集』
Vol.49『ゴシック映画特集』
Vol.50『映画と音楽』
Vol.51『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』
Vol.52『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
Vol.53『アングスト/不安』
Vol.54『ANNA/アナ』
Vol.55『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』
Vol.56『透明人間』
Vol.57『ダークナイト』
Vol.58『劇場』
Vol.59『海底47m 古代マヤの死の迷宮』
Vol.60『ダンケルク』
Vol.61『ハニーボーイ』
Vol.62『インセプション』
Vol.63『ようこそ映画音響の世界へ』
Vol.64『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
Vol.65『インターステラー』
Vol.66『TENET テネット』
Vol.67『エノーラ・ホームズの事件簿』
Vol.68『ミッドナイトスワン』
Vol.69『悪魔はいつもそこに』
Vol.70『マティアス&マキシム』
Vol.71『シカゴ7裁判』
Vol.72『レベッカ』

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テラシマユウカ

テラシマユウカ、月ノウサギ、ナルハワールド、キラ・メイ の4人からなるアイドルグループ、PARADISESのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、2020年4月からはグループが分裂。PARADISESのメンバーとして活動中。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

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