こんにちは、テラシマユウカです。
只今絶賛ツアー沖縄を満喫しております。
昔から家族旅行で毎年の様に沖縄に行っていたのですが、何度同じ街並みを歩いていても浮かれ気分にさせてくれる南国って最高だなって思います。
PARADISESとして初のツアー、大阪と東京公演は中止になってしまったのですが名古屋と沖縄を有観客で無事開催することができて幸せでした。数日後のイベントもどうなってしまうか分からない不自由な状況ですが、その中でも精一杯できることを楽しんでいたいなと思います。
7月からは〈PARADISES PRETTY GUARDIANS TOUR〉と題して東名阪札幌の4都市をまわるツアーを開催するので、今からドキドキワクワクがとまりません。
ライブ自体はもちろんですが、色んな場所に行ってその土地ならではの楽しみを思いっきり味わえるよう、みんなが元気でいてくれたらいいなと願うばかりです。
Vol.99『ノマドランド』
☆4.0/☆5.0点中
公式サイト：https://searchlightpictures.jp/movie/nomadland.html
リーマンショック後、企業の倒産とともに、長年住み慣れたネバダ州の企業城下町の住処を失った60代女性ファーン（フランシス・マクドーマンド）。彼女の選択は、キャンピングカーに全ての思い出を詰め込んで、車上生活者、“現代のノマド（遊牧民）”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩くことだった。その日その日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流とともに、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく。大きな反響を生んだ原作ノンフィクションをもとに、そこで描かれる実在のノマドたちとともに見つめる今を生きる希望を、広大な西部の自然の中で探し求めるロードムービー。
家を失ったアメリカの高齢者たちが、遊牧民として季節労働の現場を渡り歩く姿を記録したジェシカ・ブルーダーによるノンフィクション『ノマド：漂流する高齢労働者たち』を、中国北京出身のアメリカ人女性監督クロエ・ジャオの手によって映画化。
世界で最も長い歴史を誇るベネチア国際映画祭の金獅子賞と、アカデミー賞に最も近い賞との呼び声も高いトロント国際映画祭の観客賞をW受賞するという史上初の快挙を成し遂げ、アカデミー賞では作品賞・監督賞・主演女優賞を受賞しました。
本作の主人公ファーンを演じるのは『ファーゴ』『スリー・ビルボード』でアカデミー賞主演女優賞を受賞した、フランシス・マクドーマンド。その他の出演者は、現実でノマド生活を送っている人達が起用されているそうです。
まるでドキュメンタリーの様に、孤独や生き方、人と人との出会いと対話、アメリカの終わりの見えない雄大な自然を織り交ぜながら淡々とノマドとして生活するファーンの姿が描かれています。
ノマドには苦しい生活ながらもその環境の中で夢を持ち生活している人、自分というものを貫き生活している人、様々な人間が存在していて、生き方は多種多様であり正解も不正解も無い、答えの存在しない問題であること。台詞ひとつひとつが丁寧で、ファーンが何故ノマド生活を選んだのか、少しずつ彼女の心の変化に寄り添うように見つめていく時間が流れていきます。
その為、分かりやすいドラマや派手な演出があるというよりも、ただただ自然体に日常に焦点を当て大地と共存しながら静かに、時に温かく、そして耽美的に、何にも縛られず様々な思いを解してくれるような感覚になる味わい深く不思議な作品です。
厳しくも美しく丁寧に時が過ぎ、強く柔軟に生きるファーンの姿は、観る者が歳を重ねるほどにさらに深みを感じ取ることができる作品であり、現代のコロナ禍である厳しい時代を生き抜く私達に重ね合わせて観ることもできる。これからの生き方をじっくりと考え、心の奥底に沁み渡るデトックスの様なロードムービーです。
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