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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。

梅雨なのかそうでないのか絶妙な季節であるこの頃、気温差が激しくハムスターと暮らしている身としては気が気でない毎日を過ごしています。

いつも籠っているおうちで寝るのは暑いのか、ひんやりマットの上でぐでーんとしていたり、仰向けになっておなかから熱を逃しながら寝ていたりと色んな姿がみれて永遠にカメラのシャッター押し続けてしまいます。

もともとプディングハムスターの種類の中ではおおきめの子だったのですが、最近なんだかよりまんまるしてきた気がするので健康にはより一層気をつけていきたいと思います。

Vol.102『クルエラ』

☆3.7/☆5.0点中

公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/cruella.html

 

パンクムーブメントが吹き荒れる70年代のロンドン。

親を亡くした少女エステラは、反骨精神と独創的な才能を活かし、ファッション・デザイナーになることを決意。ロンドンで最も有名な百貨店リバティに潜り込む。

そんなある日、伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネスとの出会いによって、エステラはファッショナブルで破壊的かつ復讐心に満ちた”クルエラ”の姿へ染まっていく──。

なぜ少女は悪名高き”ヴィラン”に変貌したのか?

 

ディズニーアニメ『101匹わんちゃん』に登場した悪役クルエラの誕生秘話を、『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーン主演で実写映画化。

エステラの運命を変えるカリスマデザイナーのバロネス役に『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『美女と野獣』のエマ・トンプソンや、『キングスマン』シリーズのマーク・ストロングらが共演。

『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』『ラースと、その彼女』などを手掛けたクレイグ・ギレスピーが監督を務め、2021年5月27日から劇場公開され、5月28日からはDisney+でも配信開始となっています。

夢と希望を抱き、デザイナーを志す情熱的だった若きエステラが、なぜ狂気に満ちたクルエラとなってしまったのか。ディズニー作品の中でも誰もが知るヴィランであるクルエラのバックグラウンドや秘密が初めて明かされてゆきます。

70年代ロンドンのファッション業界を舞台としている為、『プラダを着た悪魔』と共通するような雰囲気もあり、また、バットマンシリーズの象徴的ヴィランである”ジョーカー”とも、ひとりの人間が変貌していく様子に焦点を当てた作品として共通する部分も持ち合わせていました。

作中で身につけられている魅惑的な衣装は40種類以上にものぼり、楽曲や映像のクオリティーも素晴らしいもので、前半と後半ではジャンルが異なる急展開と、どこを切り取っても飽きさせないさすがディズニー映画という要素がつまりまくり。

“クルエラの誕生譚”という謳い文句でしたが、一番気になっていたクルエラの毛皮への執着心など抱えている闇である要素を深掘りしておらず、どちらかというと彼女自身が自分らしく生きることへの葛藤であったり、ヴィラン誕生譚以外の要素こそが醍醐味であると感じたので、そこに関しては悪役を求めていたイメージとは少し違う作品が仕上がっていました。

シリアス過ぎず程よいサスペンス味はディズニーぽいキャッチーさがあり誰もが親しみやすく、悪名高いと言われるヴィランなりの泥臭くも強く美しくスタイリッシュに自分を貫く正義に観る者に共感を呼び、心を熱くさせられる作品でした。

子どもの頃に誰しもが観たことがあるであろう『101匹わんちゃん』のもう一つの物語、クルエラの知られざる魅力が詰まった一本。必見です!

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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テラシマユウカ

テラシマユウカ、月ノウサギ、ナルハワールド、キラ・メイ 、ウタウウタ、キャ・ノンからなるアイドルグループ、PARADISESのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、2020年4月からはグループが分裂。PARADISESのメンバーとして活動中。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

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