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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。

先日、約一年半ぶりに対面での特典会を実施することができました!

直接対話できることのありがたみを噛み締めながらあっという間に時間が過ぎ去ってしまって、久しぶりの感覚が戻ってきたことの余韻に浸り続けています。

人間と喋ることが根本的に好きなので、オフラインで会って話せることが何よりですが、オンラインでのトークも、地方などどこにいても話せることの良さだったり、どこかに集まる必要がないのでほんの1分という時間があるだけで参加できて、こちらの方が比較的時間にも余裕ある気がするので落ち着いて話せる良さが好きだったりします。

7月18日(日)、一瞬でも時間ある方は是非web特典会でお話しできると嬉しいです!

映画の話でもなんでもしましょう。オススメ聞いていただければ答えれるようにしておきます。

Vol.107『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』

☆4.0/☆5.0点中

公式サイト:https://quietplace.jp/

 

“音を立てたら、超即死”という極限の世界を生きるエヴリン一家。

最愛の夫・リーと住む家をなくしたエヴリンは、産まれたばかりの赤ん坊と2人の子供たちを連れ、新たな避難場所を求めノイズと危険が溢れる外の世界へ旅立つが…。

突然、“何か”の襲撃に遭い、廃工場へ逃げ込んだ一家は、謎の生存者エメットに遭遇する。彼との出会いを発端に、新たな謎と脅威が明らかとなり、一家の運命は激しく動き始める。

「極限の劇場体験!」恐怖と緊張の新体感サバイバルホラー。

 

全米累計興行収入が『グレイテスト・ショーマン』『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』をも超える成績を記録し、2018年全米No.1大ヒットホラーとなった『クワイエット・プレイス』。当初の全米公開日は2020年3月でしたが、コロナ禍によるパンデミックにより公開延期が重なり続け、2021年6月に待望の日本公開となりました。

監督は1作目から続いてジョン・クラシンスキー。2作目の物語の主役は子どもたちとなっており、ノア・ジュプとミリセント・シモンズの活躍どころに注目です。また、『インセプション』のキリアン・マーフィや『シャザム!』のジャイモン・フンスーなども出演しています。

前作に引き続き、音に反応し襲いくるモンスターに支配された地球を舞台にエヴリン一家がモンスターと戦いながら生き抜いていくホラーとなっており、手話での会話が多くセリフもBGMもほとんどない。わずかな呼吸音ですら音を立てることを許されない、張り詰めた静寂に包まれる時間がクセになるホラー映画です。

冒頭では1作目の前日譚を踏まえつつ、前作のエンディング後に物語の時を戻し、その続きからストーリーが展開されていきます。

特に物語後半の構成が素晴らしく、リーガンとマーカス2人の子どもにこの世界での希望を託され、モンスターを倒す鍵となる可能性を信じて船を探しにいくエメット&リーガン、赤ちゃんを守りながらお留守番中のマーカス、物資を探しにいく母エヴリンの、時を同じくして3つの場面が短くカットされ盛んに交錯していきます。

そんな同時進行していく構成はそれぞれのキャラクター性や個人の成長など比較しやすく描かれ、次第にリンクしていく状況に緊迫感が煽られ息をする間もなくクライマックスへと駆け抜けていく様子はとてもスマートで巧妙に組み立てられています。ホラー作品としても見せ場がしっかりある熱い展開であり、最大の見所です。

日常が失われた閉鎖的な世界で家族が新しい生活様式で不自由ながらも事態に対して立ち向かっていく、そんな姿はコロナ禍における私たちそのもの。

コロナ前に公開されるはずだったものの意図せずとも時代とシンクロした作品となり現在に公開されたこと、なんとも運命的であると、見逃せない作品です。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


「今日はさぼって映画をみにいく」のバックナンバーも合わせてチェック!!

Vol.1 『ハウス・ジャック・ビルト』
Vol.2『ピアッシング』
Vol.3『凪待ち』
Vol.4『Diner ダイナー』
Vol.5 『劇場版 Free!-Road to the world-夢』
Vol.6『トイ・ストーリー4』
Vol.7『チャイルド・プレイ』
Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
Vol.9『存在のない子供たち』
Vol.10『永遠に僕のもの』
Vol.11『ゴーストランドの惨劇』
Vol.12『惡の華』
Vol.13『アス』
Vol.14『人間失格 太宰治と3人の女たち』
Vol.15『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
Vol.16『アナベル 死霊博物館』
Vol.17『JOKER』
Vol.18『クロール-凶暴領域-』
Vol.19『ボーダー 二つの世界』
Vol.20『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
Vol.21『マチネの終わりに』
Vol.22『グレタ GRETA』
Vol.23『テッド・バンディ』
Vol.24『ドクター・スリープ』
Vol.25『マリッジ・ストーリー』
Vol.26『カツベン!』
Vol.27『ラスト・クリスマス』
Vol.28『屍人荘の殺人』
Vol.29『パラサイト 半地下の家族』
Vol.30『シライサン』
Vol.31『ペット・セメタリー』
Vol.32『ジョジョ・ラビット』
Vol.33『his』
Vol.34『犬鳴村』
Vol.35『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』
Vol.36『ミッドサマー』
Vol.37『架空OL日記』
Vol.38『スキャンダル』
Vol.39『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』
Vol.40『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
Vol.41『デッド・ドント・ダイ』
Vol.42『青色映画ポスター特集』
Vol.43『MyFrenchFilmFestival フランスショートフィルム特集』
Vol.44『邦画特集』
Vol.45『エズラ・ミラー特集』
Vol.46『エディ・レッドメイン特集』
Vol.47『眠れない夜にみたい映画』
Vol.48『トラウマ映画特集』
Vol.49『ゴシック映画特集』
Vol.50『映画と音楽』
Vol.51『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』
Vol.52『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
Vol.53『アングスト/不安』
Vol.54『ANNA/アナ』
Vol.55『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』
Vol.56『透明人間』
Vol.57『ダークナイト』
Vol.58『劇場』
Vol.59『海底47m 古代マヤの死の迷宮』
Vol.60『ダンケルク』
Vol.61『ハニーボーイ』
Vol.62『インセプション』
Vol.63『ようこそ映画音響の世界へ』
Vol.64『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
Vol.65『インターステラー』
Vol.66『TENET テネット』
Vol.67『エノーラ・ホームズの事件簿』
Vol.68『ミッドナイトスワン』
Vol.69『悪魔はいつもそこに』
Vol.70『マティアス&マキシム』
Vol.71『シカゴ7裁判』
Vol.72『レベッカ』
Vol.73『ザ・ハント』
Vol.74『THE CAVE サッカー少年救出までの18日間』
Vol.75『エイブのキッチンストーリー』
Vol.76『オン・ザ・ロック』
Vol.77『ザ・コール』
Vol.78『ザ・プロム』
Vol.79『ワンダーウーマン 1984』
Vol.80『ソング・トゥ・ソング』
Vol.81『Swallow/スワロウ』
Vol.82『ヒッチャー ニューマスター版』
Vol.83『恋する遊園地』
Vol.84『ズーム/見えない参加者』
Vol.85『ダニエル』
Vol.86『マーメイド・イン・パリ』
Vol.87『プラットフォーム』
Vol.88『聖なる犯罪者』
Vol.89『ベイビーティース』
Vol.90『花束みたいな恋をした』
Vol.91『ビバリウム』
Vol.92『ガンズ・アキンボ』
Vol.93『トムとジェリー』
Vol.94『BLUE/ブルー』
Vol.95『パーム・スプリングス』
Vol.96『街の上で』
Vol.97『ザ・スイッチ』
Vol.98『SNS-少女たちの10日間-』
Vol.99『ノマドランド』
Vol.100『ファーザー』
Vol.101『くれなずめ』
Vol.102『クルエラ』
Vol.103『猿楽町で会いましょう』
Vol.104『コンティニュー』
Vol.105『RUN/ラン』
Vol.106『ライトハウス』

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【連載】Vol.1『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY』(推薦者:テラシマユウカ)
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テラシマユウカ

テラシマユウカ、月ノウサギ、ナルハワールド、キラ・メイ 、ウタウウタ、キャ・ノンからなるアイドルグループ、PARADISESのメンバー。2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、2020年4月からはグループが分裂。PARADISESのメンバーとして活動中。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。

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