こんにちは、テラシマユウカです。
つい先日あったM-1グランプリ、途中からにはなってしまいましたが生放送で観ていたのですが、優勝発表の瞬間、人を笑顔にするというエンターテイメントに生きる方々の素晴らしさを一気に浴びて、思わず涙が込み上げそうになってしまいました。
どんなジャンルであれ、自分が興味ないと思い込んでいるコンテンツにも飛び込んでみて、生きている中でできる限りのエンターテイメントに触れていきたいと強く思わせられる夜でした。
Vol.131『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
☆3.9/☆5.0点中
公式サイト:https://www.venom-movie.jp/
「悪人以外を食べない」という条件でエディの体に寄生した地球外生命体シンビオートのヴェノムは、食欲制限を強いられ不満を抱えながらも、エディとの共同生活をそれなりに楽しんでいた。
そんな中、ジャーナリストとして未解決事件の真相を追うエディは、刑務所で死刑囚クレタス・キャサディと再会する。クレタスは猟奇殺人を繰り返したシリアルキラーで、死刑執行が迫っていた。エディに対し異様な興味を示すクレタスは取材中の彼の腕に噛み付き、その血液を体内に取り込んだクレタス。
エディの血液の中に生息していた地球外生命体シンビオートが、クレタスの体内で、その狂気に触れ、結合。おびただしい数の赤い触手が身体中を蝕み、増殖し、カーネイジが誕生する。
その高い戦闘能力と残虐性で、収監されていつ刑務所の受刑者や警官を無差別に虐殺していくカーネイジ。〈大殺戮〉が始まった。
世に放たれたクレタスの目的は愛するシュリークの奪還。シュリークは音波であらゆる物を破壊する「叫び声」を持っており、その狂暴性から彼女も収監されていた。
カーネイジとシュリーク、二つの狂気がいま一つになろうとしているー。
マーベルコミックではスパイダーマンの宿敵として描かれ、最も残虐な悪として位置づけられているヴェノム。前作が公開されて3年、続編となる本作で、コミックではスパイダーマンとヴェノムが共闘して挑まなければ倒せないレベルの強さを誇る、凶悪ヴィラン=カーネイジが登場します。
人の脳かチョコレートからしか得ることの出来ない成分を主食とする地球外生命体であり、凶暴な見た目とは裏腹に子供のようにワガママでキュートに思えてくるコメディチックなギャップのあるヴェノムと、自己中心的な行動により豊かだった人生を失うことになった敏腕記者の、互いの足りないところを補いながら共生していく異色のバディ。お互いに鬱憤を抱え喧嘩しながらも”カーネイジ”へ挑んでいく今作では、ヴェノムとエディの関係性に前作よりフォーカスされています。
王道のカップルが喧嘩して離ればなれになったけど、好きなところも嫌いなところも受け入れて愛であると、ある種の恋愛映画のような、究極のバディームービーとなっています。
まるでトムとジェリーのような、ヴェノムとエディの掛け合いがおもしろく微笑ましくもあり、テンポ感が良い上に、ちょうど良く力を抜いて観られるアクションとヴィランの大きすぎないスケール感がアットホームな雰囲気を醸し出しています。
今作は2人の関係性に焦点を当てたものとなっているのですが、クレタスのキャラが良く、もっとエディとクレタスの因縁を観たいと思いました。ただ、カーネイジのアクションの圧巻の迫力と、ヴェノムとエディの掛け合いとで話にまとまりがあり充分な満足度です。
最後の最後に意外な驚きのシーンもあり、ここから『ヴェノム』も大きく動いていきそうだと、続編に期待が高まります。
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