こんにちは、テラシマユウカです。
最近薬局で買えるもの以外のお買い物が出来ていないので、服やインテリア、化粧品など通販サイトで頼もうとすることが多いのですが、カートに欲しいものをとりあえず全部追加しまくって後から厳選しようと思っていても、カートにいれたという事実の満足感から何も買わずに終わってしまうことが多発しています。
結果本当に必要なものが手に入らず生活が困り果ててしまうことばかりで、何年経っても通販を活用しきれずに時代に置いていかれている気がします。
今年こそ、通販を使いこなせる人間になりたいものです。
Vol.135『ハウス・オブ・グッチ』
☆4. 0/☆5.0点中
貧しい家庭出身だが野心的なパトリツィア・レッジャーニ(レディー・ガガ)は、イタリアで最も裕福で格式高いグッチ家の後継者の一人であるマウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)をその知性と美貌で魅了し、やがて結婚する。しかし、次第に彼女は一族の権力争いまで操り、強大なファッションブランドを支配しようとする。順風満帆だったふたりの結婚生活に陰りが見え始めた時、パトリツィアは破滅的な結果を招く危険な道を歩み始める……。
フィレンツェで設立され、現代のファッションブランドの元祖と呼ばれるGUCCI。
ブランドの成功の陰にあるグッチ一族崩壊の衝撃の実話を基に、1970年から始まった一族の30年にわたる確執とその中で起きた創業者グッチオ・グッチの孫にあたる3代目社長マウリツィオ・グッチ殺害事件を描いた今作。
1人の女性が嫁いだことによってGUCCIという富と名声に翻弄され、愛、裏切り、退廃、復讐、そして殺人にまで、世界を席巻した一族崩壊の真相と、パトリッツィアとマウリッツィオの愛の物語を『ブレードランナー』、アカデミー賞作品賞を受賞した『グラディエーター』や『最後の決闘裁判』など、幅広い作品を世に送り続けるハリウッドの巨匠リドリー・スコット監督が描き出しました。
主役のパトリツィア・レッジャーニを演じるのは世界的なミュージシャンであり、『アリー/スター誕生』でアカデミー賞主演女優賞ノミネートされた、レディー・ガガ。パトリツィアの夫マウリツィオには「スター・ウォーズ」シリーズのアダム・ドライバー。マウリツィオの狡猾な伯父を名優アル・パチーノ、マウリツィオの独創的な従兄弟をジャレッド・レト、父親をジェレミー・アイアンズが演じ、ハリウッドを代表する豪華キャストが勢揃い。
純粋に恋をして、幸せな結婚生活をスタートしたはずだったマウリツィオとパトリツィア。グッチとの出会いから、次第に一族の中で存在感を表していき、自分が夫をここまでに押し上げたと、まるでGUCCIという権力の鎧を身につけた様である痛々しさの見える彼女の、マウリッツィオへの愛が憎しみへと変貌を遂げていく様子は秀逸であり、そんなパトリツィアの細やかな変化をレディー・ガガが繊細な目の動きや表情の変化などの演じ分けに圧倒させられる。
愛と欲望、金と権力、愛し愛され裏切り裏切られ野心と自尊心のドロドロに渦巻く欲の貪り合い、破滅していく人間模様は想像を越える程に濃く、時間の経過を忘れさせる程。
「今が一番幸せなのに、どうして変える必要がある?」
GUCCIに戻る前のマウリッツィオの言葉を、事件の全てを知った後に思い出し、GUCCIと関わりを持たない形でも幸せを感じることが出来ていた時間が確かに存在していたんだと、もし別の道を選んでいたら違う人生があったのだろうなとなんともやりきれない気持ちになってしまいます。
愛の方向がそれてしまった事により、取り返しのつかない不幸の道へと足を踏み入れてしまったパトリツィアですが、金と権力と自身のプライドに惑わされていても愛情はいつだって溢れていたと、愛し方を間違えてしまっただけなのかもしれないと、切なく胸を締め付けられる思いです。
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テラシマユウカ
「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、テラシマユウカ、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノンの10人からなるアイドルグループ、GANG PARADEのメンバー。 2016年に行われた新生BiSの合宿オーディションに参加し、BiS公式ライバル・グループSiSのメンバーとして活動を始めるが、お披露目ライヴ直後にまさかのグループが活動休止。2016年10月にGANG PARADEへ電撃加入し、 2020年3月よりGO TO THE BEDSとPARADISESの2グループに分裂し活動開始。精力的にライブを実施し、2021年には両グループ合わせて270本ものライブを敢行。 2022年1月1日、満を持して再結成を果たす。 多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在に。映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「それでも映画は、素晴らしい。」の連載スタート。