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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。

先日、ガクテンソク奥田さんpresentsお笑い×アイドルのイベントがあり、なんばグランド花月に立たせて頂きました。

大阪で生まれ、新喜劇に育てられた人間としてこんなにも光栄なことは他にありません。まさか自分が、舞台袖で新喜劇のテーマを聞くことになる日が来るなんて。。

舞台上で繰り広げられる全てに熱量が凄まじく、お笑いのエネルギーというものを目の前でこれでもかというくらい見せつけられた感覚で、NGKを出てホテルに戻ってからの記憶が消滅してしまったくらいです。

この日の記憶は色褪せることなくおばあちゃんになっても思い出すんだろうなあと思います。

『マイ・ブロークン・マリコ』

☆3.9/☆5.0

https://happinet-phantom.com/mariko/

 

ある日、ブラック企業勤めのシイノトモヨ(永野芽郁)を襲った衝撃的な事件。それは、親友のイカガワマリコ(奈緒)がマンションから転落死したという報せだった――。彼女の死を受け入れられないまま茫然自失するシイノだったが、大切なダチの遺骨が毒親の手に渡ったと知り、居ても立っても居られず行動を開始。包丁を片手に単身“敵地”へと乗り込み、マリコの遺骨を奪取する。幼い頃から父親や恋人に暴力を振るわれ、人生を奪われ続けた親友に自分ができることはないのか…。シイノがたどり着いた答えは、学生時代にマリコが行きたがっていた海へと彼女の遺骨を連れていくことだった。道中で出会った男・マキオ(窪田正孝)も巻き込み、最初で最後の“二人旅”がいま、始まる。

 

2020年に発表されるや、単行本は即重版、第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞をはじめ、各賞を総なめにした傑作漫画「マイ・ブロークン・マリコ」。
圧倒的な熱量と疾走感、親友の遺骨と旅に出るという心に刺さるドラマを備えた話題作が、原作をこよなく愛する最高のスタッフ・キャストで実写映画化。

監督は、人間の芯を鋭くとらえた力作を次々に発表してきたタナダユキ。
主人公・シイノ役をこれまでのイメージを覆し泥臭くも必死に演じるのは永野芽郁。
その親友・マリコ役には、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』で永野芽郁と共演した奈緒。
さらに、『ふがいない僕は空を見た』『ロマンス』に続きタナダユキ監督作品出演となる窪田正孝がマキオを演じました。

全身全霊をかけて親友を守るシイノ、困難な状況の中でも必死に生きようとするマリコ、優しく手を差し伸べるマキオ。
それぞれのキャラクターの中に芯の通った他人を思いやる心と静かなる熱さがあり、『半分、青い。』で共演して以来仲良しだというふたりの演じる濃密で複雑な親友という関係性は、痛々しく残酷さを抱えながらも命や生きることを必死に肯定しようとするあたたかさを持ち、ふたりの複雑な関係を繊細に掬い上げる演技が胸をつく。

85分という映画にしては短尺の収まりのあるこの作品は、導入部分の主人公の唐突な行動に驚きを覚えますが、次第に過去の回想と現在の入り混じる往復を描写しながら、シイノの心情に寄り添っていきます。

なぜ親友が死んでしまったのか。奪われてしまった怒りと守れなかった後悔を惜しげもなくさらけだし、親友の存在無しでどうやって生きていくのか答えが出るまで模索していくその姿は重く辛いテーマではありますが、現実に存在する傷つき道すじを見失ってしまった人々へ、生と死の間で生まれた激情から大切なことは何かと教えてくれる熱と気迫のこもった作品です。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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テラシマユウカ

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、テラシマユウカ、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノン、ナルハワールド、アイナスター、カ能セイの13人からなるアイドルグループ、GANG PARADEのメンバー。5月21日『GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR 』YOKOHAMA BAY HALL公演より新13人体制としての活動がスタートし、11月16日(水)にはメジャー4thシングル「Priority」のリリースが決定している。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在であり、映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「今日はさぼって映画をみにいく」を現在連載中。

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