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こんにちは、テラシマユウカです。

今となっては日常的に当たり前に使っているSNSですが、自分は一体いつから始めたんだろう?とたまにきっかけを思い出したくなるタイミングが唐突にやってきます。

昔から同級生など周囲よりはSNSに関して疎かった記憶がなんとなくあり、友達にインスタつくりなよ〜とそそのかされて開設するも使う機会がなくすぐに何度もアカウントを削除していた気がします。

最近はショート動画をみるのにハマっていますが、なぜひとつひとつの再生時間は短いはずなのにこうも気づけば莫大な時間が溶けていってしまうのか不思議でなりません。毎日外国のハプニング動画などを無我夢中で見漁っています。

ちなみについ先日、GANG PARADEのTikTokアカウントがついに開設されたので是非フォローしてみてください!

Vol.182『ラーゲリより愛を込めて』

☆4.7/☆5.0

https://lageri-movie.jp/

 

第2次世界大戦後の1945年。
シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された日本人捕虜たちは、零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧のみで重い労働を強いられ、命を落とす者が続出していた。そんな中、山本幡男(二宮和也)は生きる希望を捨てず、帰国(ダモイ)を信じて周囲の人々を励まし続ける。仲間思いの行動と力強い信念は、多くの捕虜たちの心に希望の火を灯していく。
そして自身も日本にいる妻・モジミ(北川景子)と子どもたちと過ごす日々を強く信じていたが、山本の体は病魔に侵されていた…。
彼を慕うラーゲリの仲間たちは、山本の想いを叶えようと思いもよらぬ行動に出る。そしてモジミに訪れる奇跡とは――

 

『護られなかった者たちへ』『糸』の瀬々敬久監督が手掛ける、運命に翻弄されながら再会を願い続けた2人の11年に及ぶ”愛の実話”。

原作は、作家・辺見じゅんによる実在した山本幡男の半生を基に描いたノンフィクション小説『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』。

第二次世界大戦終了後、約60万人の日本人がシベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留されるも、あまりにも残酷な日々に誰もが絶望する状況下においてただひとり、生きることへの希望を捨てなかった人物、山本幡男。
そんなラーゲリで一筋の希望の光であった彼の壮絶な半生を、その高い演技力と豊かな表現力で俳優・アーティストとして、多くの人々に希望を与え続けてきた二宮和也が演じました。

そして、時代に翻弄されながらも愛する夫を信じて待ち続ける山本幡男の妻・山本モジミには、様々な役を演じ分ける実力派俳優として男女問わずに高い人気を得ている、北川景子。

戦禍で友人を亡くしたトラウマから自身を卑怯者と思い悩む松田研三を松坂桃李、最年少でムードメーカーの新谷健雄を中島健人、昔ながらの帝国軍人として山本に厳しくあたる相沢光男を桐谷健太、過酷な状況下で心を閉ざしてしまう山本の同郷の先輩・原幸彦を安田顕が演じ、山本と共に極限のラーゲリを生き抜く抑留者仲間として、豪華キャストが集結しました。

山本幡男がラーゲリにて病魔に侵されながらも家族への想いを綴った4通の遺書を、同志6名がある方法で持ち帰り妻や子どもたち、遺族の元へ届ける、というのが物語の肝となる部分であり、本作は第二次世界大戦後の時代を描いていますが、いわゆる戦争映画と呼ばれるものとは一味違う、素晴らしい愛の物語であります。

戦争映画となると史実が強調され歴史に焦点が当たり続けますが、戦時中や終戦後の悲惨さを伝えるだけでなく普遍的なメッセージが多く存在し、戦争を経験していない現代を生きる我々に置き換えても深く強くリアルに突き刺さるものがあります。

どう生きるのか。極限まで追い込まれた終わりの見えない生活の中で人間としての尊厳と慈悲を持ち続けた山下幡男の姿は、心に希望を灯し生きる勇気を与えてくれ、人と人との関わり合いや、親から子へ、子から孫へと家族の在り方をも伝えてくれる作品です。

絶望の中でも強く逞しく生きること、愛することを決して諦めない彼らの姿に、頭が痛くなるほどに涙を流してしまいます。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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Vol.1 『ハウス・ジャック・ビルト』
Vol.2『ピアッシング』
Vol.3『凪待ち』
Vol.4『Diner ダイナー』
Vol.5 『劇場版 Free!-Road to the world-夢』
Vol.6『トイ・ストーリー4』
Vol.7『チャイルド・プレイ』
Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
Vol.9『存在のない子供たち』
Vol.10『永遠に僕のもの』
Vol.11『ゴーストランドの惨劇』
Vol.12『惡の華』
Vol.13『アス』
Vol.14『人間失格 太宰治と3人の女たち』
Vol.15『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
Vol.16『アナベル 死霊博物館』
Vol.17『JOKER』
Vol.18『クロール-凶暴領域-』
Vol.19『ボーダー 二つの世界』
Vol.20『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
Vol.21『マチネの終わりに』
Vol.22『グレタ GRETA』
Vol.23『テッド・バンディ』
Vol.24『ドクター・スリープ』
Vol.25『マリッジ・ストーリー』
Vol.26『カツベン!』
Vol.27『ラスト・クリスマス』
Vol.28『屍人荘の殺人』
Vol.29『パラサイト 半地下の家族』
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Vol.31『ペット・セメタリー』
Vol.32『ジョジョ・ラビット』
Vol.33『his』
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Vol.38『スキャンダル』
Vol.39『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』
Vol.40『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
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「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、テラシマユウカ、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノン、ナルハワールド、アイナスター、カ能セイの13人からなるアイドルグループ、GANG PARADEのメンバー。5月21日『GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR 』YOKOHAMA BAY HALL公演より新13人体制としての活動がスタートし、11月16日(水)にはメジャー4thシングル「Priority」のリリースが決定している。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在であり、映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「今日はさぼって映画をみにいく」を現在連載中。

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