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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。

なんだかちょっといいチョコレートが食べたい気分になってしまう季節がやってきました。

女子校で大量生産したお菓子をタッパーにいれてお昼にパーティーする文化で育って来たので、そんな風に豪快なバレンタインもすこし恋しくなります。

バレンタインというイベントは世間の人達がどのくらい重要視するイベントなんだろうと尺度がとても気になる行事です。

Vol.191『バイオレント・ナイト』

☆4.1/☆5.0

http://www.universalpictures.jp/micro/violentnight

 

物欲主義な子供たちに嫌気がさして久しく、少しばかりお疲れ気味のサンタクロースは、体に鞭を打ち良い子にプレゼントを届けるため、トナカイが引くソリでクリスマスイブの空を駆け回っていた。
とある富豪ファミリーが盛大にクリスマスパーティーを開く豪邸に降り立ち、煙突から部屋へ入ったサンタが偶然鉢合わせたのは、金庫にある3億ドルの現金を強奪するため潜入したスクルージー率いる武装集団だった。
その場を見なかったことにして立ち去ろうとするサンタだったが、すぐさま大騒動に巻き込まれてしまう。サンタはクリスマスプレゼントを届ける能力は備わっていたものの、戦闘能力はゼロだった。ましてや相手は武装集団。多勢に無勢の大ピンチを孤軍奮闘切り抜け、無事子供
たちにプレゼントを届ける事が出来るのか!?

 

『ブレット・トレイン』『Mr.ノーバディ』など、ハリウッドのアクション映画最先端を行く製作集団87ノース・プロダクションズが、Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で超能力を持つ少女を親代わりとして育て上げるホッパー署長役や、MCU映画『ブラック・ウィドウ』でもナターシャの父親役として出演するなど、大ブレイク中のデヴィッド・ハーバー主演で贈る、聖なる夜をブッ壊すアクション大作。

本国アメリカでは2022年12月にちゃんとシーズンを合わせて劇場公開されたのですが、日本ではなぜか2月に公開。

ずいぶんと遅れてやってきたサンタクロースですが、クールでバイオレンスなアクションと大爆笑のストーリー展開。そしてまさかの感動のフィナーレとノンストップで続く、季節はずれなんて関係なく吹っ飛ばしてくれる最高に刺激的なクリスマス・ブラックコメディ映画です。

『バイオレント・ナイト』の名の通り、ゴア描写たっぷりな暴力アクションで好き放題あばれまくり、武装集団vs戦闘能力ゼロ。3億ドル強奪計画に巻き込まれた不運なやる気のないサンタクロースが、あの手この手で危機を乗り越えていくアイデアの数々や、クリスマス定番の『ホームアローン』で見たことあるようなパロディなど80年代の名作クリスマス映画へのリスペクトもあり満点に楽しい展開が続きます。

典型的な空飛ぶトナカイを引き連れていたり、無限に物が出てくる魔法のような袋を持っていたり、一瞬で煙突をくぐり抜けられたり。強盗を撃退するただのアクション映画の主人公がサンタになっただけの単純な話ではなく、しっかりサンタクロースであることを活かした要素がふんだんに用いられてる点が心踊らされるポイントです。おっさん臭すぎるサンタから繰り出される軽く笑えるギャグを挟みながらのやりすぎくらいのゴア表現も、テンポ良くサクサクいくのでR-15ではあるものの比較的みやすい雰囲気となっています。

また、やりすぎ無慈悲版ホームアローンでただアクションをしまくるだけでなく、欲深い子供に嫌気が差しているサンタが純粋にサンタを信じる子供と出会い、絆を築きあげながら失ってしまった気持ちを取り戻していく物語でもあります。登場人物の内面も映し出すことで話に深みも加わり、クリスマスらしい心温まる要素も含んでいる一度で二度美味しい展開となっています。

ファンタジーになりすぎずにサンタクロースという存在に夢もみさせてくれて、血みどろアクションもあり純粋な気持ちになるバランスの素晴らしい作品です。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


「今日はさぼって映画をみにいく」のバックナンバーも合わせてチェック!!

Vol.1 『ハウス・ジャック・ビルト』
Vol.2『ピアッシング』
Vol.3『凪待ち』
Vol.4『Diner ダイナー』
Vol.5 『劇場版 Free!-Road to the world-夢』
Vol.6『トイ・ストーリー4』
Vol.7『チャイルド・プレイ』
Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
Vol.9『存在のない子供たち』
Vol.10『永遠に僕のもの』
Vol.11『ゴーストランドの惨劇』
Vol.12『惡の華』
Vol.13『アス』
Vol.14『人間失格 太宰治と3人の女たち』
Vol.15『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
Vol.16『アナベル 死霊博物館』
Vol.17『JOKER』
Vol.18『クロール-凶暴領域-』
Vol.19『ボーダー 二つの世界』
Vol.20『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
Vol.21『マチネの終わりに』
Vol.22『グレタ GRETA』
Vol.23『テッド・バンディ』
Vol.24『ドクター・スリープ』
Vol.25『マリッジ・ストーリー』
Vol.26『カツベン!』
Vol.27『ラスト・クリスマス』
Vol.28『屍人荘の殺人』
Vol.29『パラサイト 半地下の家族』
Vol.30『シライサン』
Vol.31『ペット・セメタリー』
Vol.32『ジョジョ・ラビット』
Vol.33『his』
Vol.34『犬鳴村』
Vol.35『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』
Vol.36『ミッドサマー』
Vol.37『架空OL日記』
Vol.38『スキャンダル』
Vol.39『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』
Vol.40『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
Vol.41『デッド・ドント・ダイ』
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Vol.43『MyFrenchFilmFestival フランスショートフィルム特集』
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Vol.47『眠れない夜にみたい映画』
Vol.48『トラウマ映画特集』
Vol.49『ゴシック映画特集』
Vol.50『映画と音楽』
Vol.51『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』
Vol.52『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
Vol.53『アングスト/不安』
Vol.54『ANNA/アナ』
Vol.55『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』
Vol.56『透明人間』
Vol.57『ダークナイト』
Vol.58『劇場』
Vol.59『海底47m 古代マヤの死の迷宮』
Vol.60『ダンケルク』
Vol.61『ハニーボーイ』
Vol.62『インセプション』
Vol.63『ようこそ映画音響の世界へ』
Vol.64『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
Vol.65『インターステラー』
Vol.66『TENET テネット』
Vol.67『エノーラ・ホームズの事件簿』
Vol.68『ミッドナイトスワン』
Vol.69『悪魔はいつもそこに』
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Vol.71『シカゴ7裁判』
Vol.72『レベッカ』
Vol.73『ザ・ハント』
Vol.74『THE CAVE サッカー少年救出までの18日間』
Vol.75『エイブのキッチンストーリー』
Vol.76『オン・ザ・ロック』
Vol.77『ザ・コール』
Vol.78『ザ・プロム』
Vol.79『ワンダーウーマン 1984』
Vol.80『ソング・トゥ・ソング』
Vol.81『Swallow/スワロウ』
Vol.82『ヒッチャー ニューマスター版』
Vol.83『恋する遊園地』
Vol.84『ズーム/見えない参加者』
Vol.85『ダニエル』
Vol.86『マーメイド・イン・パリ』
Vol.87『プラットフォーム』
Vol.88『聖なる犯罪者』
Vol.89『ベイビーティース』
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Vol.91『ビバリウム』
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Vol.93『トムとジェリー』
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Vol.114『フリー・ガイ』
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Vol.121『キャッシュトラック』
Vol.122『DUNE/デューン 砂の惑星』
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Vol.143『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
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Vol.145『ナイトメア・アリー』
Vol.146『TITANE/チタン』
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Vol.148 『ハッチング―孵化―』
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Vol.171『手』
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Vol.178『RRR』
Vol.179『ファイブ・デビルズ』
Vol.180『ザ・メニュー』
Vol.181『ザリガニの鳴くところ』
Vol.182『ラーゲリより愛を込めて』
Vol.183『MEN 同じ顔の男たち』
Vol.184『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
Vol.185『ケイコ 目を澄ませて』
Vol.186『ファミリア』
Vol.187『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』
Vol.188『ノースマン 導かれし復讐者』
Vol.189『ピンク・クラウド』
Vol.190『すべてうまくいきますように』

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「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、テラシマユウカ、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノン、ナルハワールド、アイナスター、カ能セイの13人からなるアイドルグループ、GANG PARADEのメンバー。5月21日『GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR 』YOKOHAMA BAY HALL公演より新13人体制としての活動がスタートし、11月16日(水)にはメジャー4thシングル「Priority」のリリースが決定している。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在であり、映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「今日はさぼって映画をみにいく」を現在連載中。

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