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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。

つい先日、毎年恒例のWACK合同合宿オーディションを終え、新たに3人WACKの仲間たちが増えることになりました。

他グループの所属ではありますが、ここから新たな物語が動き出していくんだと思うととってもワクワクするし、3人それぞれの持っている輝きをいま見れることを大切に抱きしめていきたいなと思います。

GANG PARADEは初めて新メンバー追加なしの年となり体制は変わらないですが、13人のままだからこそ今まで以上に良い変化をもたらしていきたいと意気込んでいます。

あと数日後には始まるツアーも、合宿をみて蓄えたパワーを放出したいと心が燃えたぎる思いです。

https://t.co/AO57a3fugu

Vol.197『オットーという男』

☆3.9/☆5.0

https://www.otto-movie.jp/

 

オットー・アンダーソン。
町内イチの嫌われ者で、いつもご機嫌斜め。曲がったことが大っ嫌いで、近所を毎日パトロール。ゴミの出し方、駐車の仕方、ルールを守らない人には説教三昧、挨拶をされても仏頂面、野良猫には八つ当たり、なんとも面倒で近寄りがたい…
そんな彼が人知れず抱えていた孤独。
最愛の妻に先立たれ、仕事もなくしたオットーは、自らの人生にピリオドを打とうとするが、向かいの家に引っ越してきた家族にタイミング悪く邪魔をされる。
それも、一度だけでなく二度も、三度も。
世間知らずだが、とにかく陽気で人懐っこく、超お節介なメキシコ出身の奥さんマリソルは、オットーとはまるで真逆な性格。突然訪ねてきては手料理を押し付けてきたり、小さい娘たちの子守や苦手な運転をオットーに平気で頼んできたりする。
この迷惑一家の出現により“自ら人生を諦めようとしていた男”の人生は変化していく──。

 

名優トム・ハンクスが演じるのは嫌われ者の頑固爺さん。ルールを守らない人たちに腹を立ていつも不機嫌なオットーという男の人生が、向かいに越してきた一家によって変わっていく。自分とは正反対な家族に振りまわされながらも、その触れあいを通してもう一度生きる希望を見つけていく様を、ユーモアあり、涙ありで描いたヒューマンドラマコメディ。

監督は『プーと大人になった僕』のマーク・フォスター。原作は世界的ベストセラーとなったスウェーデンの小説。『幸せなひとりぼっち』というタイトルで映画化もされ、アカデミー賞の外国語映画賞とメイクアップ&スタイリスト賞にノミネート。そんな本作に魅せられたトム・ハンクスがプロデューサーとなってハリウッドでリメイク。

嫌われ者のイメージのない彼が眉間にしわを寄せながらオットーを熱演し、険しく深かった眉間のしわが隣人マリソルのお節介のおかげで物語が進むごとに緩まっていく姿はさすがとしか言いようがなく、喜怒哀楽を絶妙な塩梅で表現する芝居によって、主人公に次第に感情移入していきます。トム・ハンクスだからこそできる、怒っていても嫌味に見えすぎないユーモア性がありました。

前作のオリジナル版では彼の生い立ちや妻との馴れ初めなど過去の部分を描いた回想シーンをたびたび挟み、丁寧に進行することで、最愛の妻を失ってしまった偏屈な老人がなぜ頑固なほどくそ真面目なのか、どうして亡くした妻に依存しすぎているのかを観客がしっかり受け止められるような構成となっています。それゆえに進行速度が遅い部分もありましたが、本作ではそういった回想シーンは少なく、進行がスムーズになった印象を抱きました。

ご近所というコミュニティの中での支え合いの大切さ尊さはどこに住んでいても等しくあって、ちょっとの挨拶でもそれがひとつの命を救うかもしれない。日常の中で誰もが感じたことのあるであろう、理不尽な思いにもその背景にはたくさんの理由があって、オットーの亡くなった妻への思い、自分と向き合い関わってくれる人がいることで変化していく気持ちの全てが心に沁みます。

オットーは自死を望んでいるため、重い内容かと思いますが、ラフな深みはありながらも終始ソフトな笑いを感じられるストーリーであり、家族で観ても楽しめる作品です。

難しいことなんてないシンプルな内容だけど、観て良かったとしみじみと思える、心が朗らかに満タンになる映画でした。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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テラシマユウカ

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、テラシマユウカ、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノン、ナルハワールド、アイナスター、カ能セイの13人からなるアイドルグループ、GANG PARADEのメンバー。5月21日『GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR 』YOKOHAMA BAY HALL公演より新13人体制としての活動がスタートし、11月16日(水)にはメジャー4thシングル「Priority」のリリースが決定している。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在であり、映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「今日はさぼって映画をみにいく」を現在連載中。

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