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こんにちは、テラシマユウカです。
4月にはいり新学期が始まりましたね。

新しいことを始める季節なので、Instagramと TikTokの個人アカウントを開設しました!

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コラムとはまた違った感覚で映画レビューを話していきますので是非フォローよろしくおねがいします。

Vol.198『エスター ファースト・キル』

☆3.9/☆5.0

https://happinet-phantom.com/esther/

 

2007年、アメリカで暮らすオルブライト家は、4年前に6歳で行方不明となった愛娘エスターの失踪事件に今なお心を痛めていた。そんなある日、エスターが保護されたという思いがけない知らせが夫妻のもとに届く。この奇跡のような出来事を手放しで喜ぶ一家。驚くほど成長したエスターは聡明で才能も豊か。画家の父親に昔以上にべったりだった。また、あの幸せな時が帰ってくるー。
だが、母親は知っていた。
この娘が別人だということを。

 

クライマックスで明かされた驚愕の真実が、あらゆる観客のド肝を抜き、さまざまなメディアや映画ファンが選定する”どんでん返し映画”ランキングの常連作品となった前作『エスター』。

『エスター』は、ある家族に養子として引き取られたエスターという名の少女が巻き起こす惨劇を描いた作品であり、「見た目は少女、中身は殺人鬼」という強烈なインパクトから幼い少女の弱さという固定概念をまるごとひっくり返し、多くの人々に衝撃を与えました。

そして、日本でも大反響を呼び起こした前作から14年。その前日譚を描いた”エピソード0″となる『エスター ファースト・キル』が完成。

エスターの過去にいったい何があったのか?
エスターが生み出された理由とは?
エスターがエスターになるまでの秘密が今、解き明かされます。

今作で最も注目する点は、前作でエスター役を演じた女優の続投。エスターの見た目の年齢は9歳で、前作でエスター演じていた頃は実年齢と一致していましたが、驚くことに、現在25歳となったイザベル・ファーマンが再びエスターを演じるのです。一体どうやって演じているのか?と疑問を抱きますが、CG加工はなく、道具や人物を手前に、エスターを画面の奥に立たせて背を低く見せる撮影手法など様々な演出方法を用いることによってあの頃のエスターを再び蘇らせているのです。まさにアイデアの勝利の賜物となっています。

とは言っても大人な顔立ちへの成長を感じてしまいますが、少し大人っぽくなったが等身はそのままなエスターは前作とは違った新たな違和感を生み出し、得体の知れないもの感に拍車をかけています。

とてつもないトラウマを植え付けた前作を通してエスターの正体が分かってしまっている為、謎を含ませるポイントが限られてしまっているところからのスタートですが、その要素を巧妙に使った構成になっており、なんとも予想外の展開に驚愕の連続となります。

エスター自身も充分なほどヤバい存在ですが、それ以外の狂気も登場し終始一定のスリラーを維持し続けながら加えてアクション要素も魅せる今作は、二番煎じとは決して言わせない斜め上からくる展開で素晴らしい着想です。

前作のエスターが完成してしまう前に、彼女の色んな表情を見れるのもアツく、不思議とエスターのことを応援してしまう自分がいることに驚いてしまうのです。

期待を裏切らないエスターの続編、キャラクターとしての魅力深まる作品でした。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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Vol.4『Diner ダイナー』
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Vol.7『チャイルド・プレイ』
Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
Vol.9『存在のない子供たち』
Vol.10『永遠に僕のもの』
Vol.11『ゴーストランドの惨劇』
Vol.12『惡の華』
Vol.13『アス』
Vol.14『人間失格 太宰治と3人の女たち』
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Vol.16『アナベル 死霊博物館』
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Vol.18『クロール-凶暴領域-』
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「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、テラシマユウカ、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノン、ナルハワールド、アイナスター、カ能セイの13人からなるアイドルグループ、GANG PARADEのメンバー。5月21日『GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR 』YOKOHAMA BAY HALL公演より新13人体制としての活動がスタートし、11月16日(水)にはメジャー4thシングル「Priority」のリリースが決定している。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在であり、映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「今日はさぼって映画をみにいく」を現在連載中。

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