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こんにちは、テラシマユウカです。

1ヶ月で10公演ツアーを回ってきた怒涛の4月も終わりを迎え、全人類が待ちに待ったゴールデンウィークがやってきます。

例年通り連休はライブ三昧、各地で色んなイベントがあるわけですが、今年はいつもと違った楽しみがひとつあります。

なんと、、地元である大阪のテーマパーク、ひらかたパークでライブさせて頂けることになりました!あまりにも地元すぎて、ひらパーでライブするなんて夢を見ているようです。

特別なドキドキと、ちょっぴりのソワソワが入り混じる不思議な感覚ですが、最高の日になる予感しかしていないのでとっても楽しみです。

Vol.202『AIR/エア』

☆4.1/☆5.0

https://warnerbros.co.jp/movie/air/

 

1984年、人気がなく業績不振のナイキのバスケットボール・シューズ。
ソニーは、CEOのフィルからバスケットボール部門の立て直しを命じられる。競合ブランドたちが圧倒的シェアを占める中で苦戦するソニーが目をつけたのは、後に世界的スターとなる選手マイケル・ジョーダン――
当時はまだド新人でNBAの試合に出たこともなく、しかも他社ブランドのファンだった。そんな不利な状況にもかかわらず、ソニーは驚くべき情熱と独創性である秘策を持ちかける。
負け犬だった男たちが、すべてを賭けて仕掛ける一発逆転の取引とは…!?

 

ナイキの伝説的バスケットシューズ「エア・ジョーダン」。

当時アディダスとコンバースにバスケ業界を席巻され、落ちぶれていたナイキのバスケットボール部門の負け犬チーム達が、低迷期から抜け出し一大ブームを巻き起こすまでの一発逆転の賭けと取り引き、誕生までの感動の実話を映画化。

『インビクタス/負けざる者たち』『オデッセイ』『フォードvsフェラーリ』など数々の名作に出演し続けるマット・デイモンと、『アルゴ』でアカデミー賞作品賞を受賞した、ベン・アフレック。2人は製作も担当しながら、マット・デイモンは当時のナイキ社員ソニー・ヴァッカロを、ベン・アフレックがCEOのフィル・ナイトを演じました。

ベンがこの映画は人生最高の経験だった!と語る本作は、2人が俳優・監督・製作の全方位でタッグを組んだまさに特別な1本。

当時NBAはシューズの規定が厳しく、カラー比率の高いシューズには履いた選手が罰金を科せられていた。降りかかる数々の問題に、どう立ち向かうのか?

冒頭に当時のニュース映像や映画、ライブシーン、バスケの試合などが矢継ぎ早に流れ、その映像の質感に瞬く間に我々を1984年へとタイムスリップさせてしまいます。当時のナイキの社員の情熱やスポーツマンシップ、そして80’sの音楽やファッションなど当時のトレンドや時代性を捉えた演出が散りばめられており、忠実に再現された空気感を体感することが出来ます。

会話のセンスとテンポ感が素晴らしく、基本的に一対一の会話で展開されていきます。情熱的に仕事に取り組む姿を描いたお仕事映画でもあり、仕事へひたむきに向き合う、それぞれのキャラが立った”人間”を映し出した映画でもあります。ソニーが持つスターを見分ける嗅覚と、スポーツを愛する心、そしてアスリートに対してのリスペクトが描かれていて、説明しすぎない様に作られた緻密な演出により、テンポ感を損なわずに観客へと的確にストーリーを伝える技術が冴え渡っています。

知られざるエア・ジョーダンの誕生秘話を通して、信念を持ったパワー溢れ出す人々が仕事に情熱を持って新たな価値を生み出すことは、我々の日常と共通点がありながらも新しい世界を体感しているようでもあり、気持ちよさを感じる作品でした。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


「今日はさぼって映画をみにいく」のバックナンバーも合わせてチェック!!

Vol.1 『ハウス・ジャック・ビルト』
Vol.2『ピアッシング』
Vol.3『凪待ち』
Vol.4『Diner ダイナー』
Vol.5 『劇場版 Free!-Road to the world-夢』
Vol.6『トイ・ストーリー4』
Vol.7『チャイルド・プレイ』
Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
Vol.9『存在のない子供たち』
Vol.10『永遠に僕のもの』
Vol.11『ゴーストランドの惨劇』
Vol.12『惡の華』
Vol.13『アス』
Vol.14『人間失格 太宰治と3人の女たち』
Vol.15『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
Vol.16『アナベル 死霊博物館』
Vol.17『JOKER』
Vol.18『クロール-凶暴領域-』
Vol.19『ボーダー 二つの世界』
Vol.20『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
Vol.21『マチネの終わりに』
Vol.22『グレタ GRETA』
Vol.23『テッド・バンディ』
Vol.24『ドクター・スリープ』
Vol.25『マリッジ・ストーリー』
Vol.26『カツベン!』
Vol.27『ラスト・クリスマス』
Vol.28『屍人荘の殺人』
Vol.29『パラサイト 半地下の家族』
Vol.30『シライサン』
Vol.31『ペット・セメタリー』
Vol.32『ジョジョ・ラビット』
Vol.33『his』
Vol.34『犬鳴村』
Vol.35『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』
Vol.36『ミッドサマー』
Vol.37『架空OL日記』
Vol.38『スキャンダル』
Vol.39『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』
Vol.40『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』
Vol.41『デッド・ドント・ダイ』
Vol.42『青色映画ポスター特集』
Vol.43『MyFrenchFilmFestival フランスショートフィルム特集』
Vol.44『邦画特集』
Vol.45『エズラ・ミラー特集』
Vol.46『エディ・レッドメイン特集』
Vol.47『眠れない夜にみたい映画』
Vol.48『トラウマ映画特集』
Vol.49『ゴシック映画特集』
Vol.50『映画と音楽』
Vol.51『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』
Vol.52『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
Vol.53『アングスト/不安』
Vol.54『ANNA/アナ』
Vol.55『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』
Vol.56『透明人間』
Vol.57『ダークナイト』
Vol.58『劇場』
Vol.59『海底47m 古代マヤの死の迷宮』
Vol.60『ダンケルク』
Vol.61『ハニーボーイ』
Vol.62『インセプション』
Vol.63『ようこそ映画音響の世界へ』
Vol.64『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
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Vol.66『TENET テネット』
Vol.67『エノーラ・ホームズの事件簿』
Vol.68『ミッドナイトスワン』
Vol.69『悪魔はいつもそこに』
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Vol.71『シカゴ7裁判』
Vol.72『レベッカ』
Vol.73『ザ・ハント』
Vol.74『THE CAVE サッカー少年救出までの18日間』
Vol.75『エイブのキッチンストーリー』
Vol.76『オン・ザ・ロック』
Vol.77『ザ・コール』
Vol.78『ザ・プロム』
Vol.79『ワンダーウーマン 1984』
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Vol.81『Swallow/スワロウ』
Vol.82『ヒッチャー ニューマスター版』
Vol.83『恋する遊園地』
Vol.84『ズーム/見えない参加者』
Vol.85『ダニエル』
Vol.86『マーメイド・イン・パリ』
Vol.87『プラットフォーム』
Vol.88『聖なる犯罪者』
Vol.89『ベイビーティース』
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Vol.91『ビバリウム』
Vol.92『ガンズ・アキンボ』
Vol.93『トムとジェリー』
Vol.94『BLUE/ブルー』
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Vol.96『街の上で』
Vol.97『ザ・スイッチ』
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Vol.99『ノマドランド』
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Vol.126『アンテベラム』
Vol.127『マリグナント 狂暴な悪夢』
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Vol.130『ボクたちはみんな大人になれなかった』
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「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、テラシマユウカ、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノン、ナルハワールド、アイナスター、カ能セイの13人からなるアイドルグループ、GANG PARADEのメンバー。5月21日『GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR 』YOKOHAMA BAY HALL公演より新13人体制としての活動がスタートし、11月16日(水)にはメジャー4thシングル「Priority」のリリースが決定している。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在であり、映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「今日はさぼって映画をみにいく」を現在連載中。

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