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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。

ついに、ついに、、
待ちに待ったあの大好きな殺人ピエロが日本に帰ってきました!

実はオンライン試写を頂き、一足先に観ることができていたのですが、公開日を迎えようやくこの興奮をみんなと共有できると歓喜しております。

前作『テリファー』についておさらいできる様にTikTokへ動画アップしているので、ちょっとどんな感じか覗いてみたいよって方は是非観てみてください。

@yuyu_gang 閲覧注意⚠️全米が吐いた超過激ホラー 「テリファー」🩸 次作公開たのしみだーっ! #映画紹介 #映画レビュー #オススメ映画 #映画感想 #洋画 #ホラー #ホラー映画 #テリファー #テリファー2 #ユーネクスト #amazonプライムビデオ #アマプラ #Netflix #閲覧注意 ♬ KICK BACK – Kenshi Yonezu

Vol.207『テリファー 終わらない惨劇』

☆4.1/☆5.0

https://synca.jp/terrifier_movie/

 

人々に忌まわしい記憶を植え付けたマイルズ・カウンティーの惨劇から1年後のハロウィン。
ピエロの恰好をした連続殺人鬼、アート・ザ・クラウンは死体安置所で息を吹き返しその残虐性と冷酷さを増して町へと繰り出した。
標的となったのは、父親を亡くした姉シエナと弟ジョナサン。クラウンが通った後に残るのは想像を絶する絶望と、惨劇の記憶だけ。
一人、また一人と増えていく犠牲者。
ハロウィンの喧騒をよそに迫りくるクラウンの魔の手から、姉弟は逃れることができるのだろうか……。

 

前作である、全世界を恐怖に陥れた衝撃の殺人ピエロ大暴れスプラッター映画『テリファー』(2016)のアート・ザ・クラウン、そして『ジョーカー』や『IT/イット THE END “それ”がみえたら、終わり。』(2019)でペニーワイズが壮絶な最期を迎え、ピエロロスが叫ばれるなか、ホラー界に颯爽と現れた奇才ダミアン・レオーネが生み出したアート・ザ・クラウンの非道ぶりと戦慄の惨劇が大量の血しぶきと共に7年ぶりにスクリーンに帰ってきた。

コロナ禍を経てパワーアップして帰ってきた史上最狂のピエロ、“アート・ザ・クラウン”のあまりの過激さゆえに、全米公開時に嘔吐・失神者が続出し、日本での上映不可能か…?と思われていましたが、ついに、6/2に満を持しての日本上陸。

ホラー・スプラッター愛溢れる表現に観る者の心を掴んで離さず、恐ろしくもどこか憎めない新時代の最凶ピエロは一度見たら夢に出てくること間違いなし。

まず前作のおさらいをすると、女性2人があるハロウィンの夜に街に突如として現れたピエロに遭遇し、悪夢の一夜を迎えるというお話。ストーリー性はほぼ無く、ピエロが目の前に現れた人間を手当たり次第に容赦なく殺しまくる様子を見せつけられるだけの時間。スプラッターの美味しいとこどりされた数々の残虐描写が次々と繰り出され、特に、逆さ吊りにしたら女性を股から頭にかけてノコギリで真っ二つに切り裂く描写は印象的でホラー・スプラッター好きの心を鷲掴みにしました。

そして今作の舞台は、あの惨劇の夜から1年後のハロウィン。

前作の上映時間が80分だったのに対して、今作はなんと138分! ただでさえ前作超えのパワーアップした残酷な展開を倍もの時間見せつけられるなんて、血に飢えたスプラッターマニアは大歓喜、怖いもの見たさで足を踏み入れてしまった一般人はショックから立ち直れないことでしょう。

今回も例の如くアート・ザ・クラウンがめちゃくちゃに暴れてくれるわけですが、今回はストーリー性が追加され、80年代スラッシャー等への愛を感じさせながらもそれらを超えてくるゴア描写の数々は”全米が吐いた”というキャッチコピーの期待に負けない素晴らしい出来映え。

頭部粉砕、顔面グチャグチャ、素手で人体を引きちぎりあらゆる内臓を引き摺り出す、ねちっこく執拗に死ぬまでの時間を愉しむ様子はサービス精神旺盛でもはやアートの領域にまで突入する始末。アート・ザ・クラウンのイマジナリーフレンド、新キャラの女の子も登場し更に不気味さと謎を加速させ、そしてまさかのSFアクション方向に舵を切る展開に驚きと戸惑いが隠せません。

いきなりアメコミの様になり頭がついていかず置いてけぼりにされ、謎をばら撒くだけばら撒いて手のひらで転がすかの様に我々のドM心を弄び、酷い悪夢をみているような、地獄に落とされたような感覚に、更なるピエロの新しい魅力がここにきて輝き始めたような気もします。

第三弾の製作も決定した様で、ここからどう舵を切っていくのか楽しみでありません。

是非、ゲロ袋片手に劇場へ! アート・ザ・クラウンの悪事をたっぷりとお楽しみください。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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Vol.2『ピアッシング』
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Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
Vol.9『存在のない子供たち』
Vol.10『永遠に僕のもの』
Vol.11『ゴーストランドの惨劇』
Vol.12『惡の華』
Vol.13『アス』
Vol.14『人間失格 太宰治と3人の女たち』
Vol.15『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
Vol.16『アナベル 死霊博物館』
Vol.17『JOKER』
Vol.18『クロール-凶暴領域-』
Vol.19『ボーダー 二つの世界』
Vol.20『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
Vol.21『マチネの終わりに』
Vol.22『グレタ GRETA』
Vol.23『テッド・バンディ』
Vol.24『ドクター・スリープ』
Vol.25『マリッジ・ストーリー』
Vol.26『カツベン!』
Vol.27『ラスト・クリスマス』
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Vol.29『パラサイト 半地下の家族』
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