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StoryWriter

こんにちは、テラシマユウカです。
7月を迎え、2023年も下半期に突入しました。

上半期の記録を振り返っていましたが、すでに70本ほど映画を観ており、そこそこいいペースで過ごせているのではないかと思います。

ちなみに、個人的上半期ベストはあまり迷うことなく『フェイブルマンズ』に決めました。

夏が来るとライブも忙しくなりますが、映画の方も怒涛の新作公開ラッシュなので食らいついていきたいものです。

Vol.211『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』

☆3.9/☆5.0

https://www.disney.co.jp/movie/indianajones-dial

 

“人間の想像を超える力”を持つ謎に満ちた伝説の秘宝《運命のダイヤル》を巡り、考古学者にして冒険家のインディが、因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げる!
巨匠ジョン・ウィリアムズのおなじみのテーマ曲に乗せて、インディ・ジョーンズ最後にして最大のアクション・アドベンチャーの幕が上がる——。

 

ハリソン・フォード演じる大ヒットシリーズ『インディ・ジョーンズ』の最新作にしてシリーズ第5作がこの夏、最後にして、最大の冒険へ。

『インディ・ジョーンズ』シリーズは、これまでの4作全てをスティーヴン・スピルバーグが監督し、ジョージ・ルーカスが製作を務めていましたが、今作ではジョージ・ルーカスは参加せず、スピルバーグも監督ではなくプロデューサーを務めました。

音楽はこれまでのシリーズと同じくジョン・ウィリアムズが続投し、監督には新たに『フォードvsフェラーリ』のジェームズ・マンゴールドが起用され、脚本には同じく『フォードvsフェラーリ』の脚本家であるジェズ・バターワースとジョン=ヘンリー・バターワースが担当しています。

1981年公開の第1作目『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』が公開されてから約40年。このシリーズが幕を閉じるまでこんなにも長い年月がかかると誰が予想できたでしょうか。

舞台は1969年。7月にアポロ11号が人類初の有人月面着陸を果たし、街が熱狂で盛り上がっている頃。

主演のハリソン・フォードは、5作目にしてなんと80代に突入していますが、物語の起点となる、時代を遡りナチスの科学者フォラーとの因縁の関係性を描く冒頭の1944年のシーンではインディが当時の若かりし頃のままに見えるよう、最新VFXを駆使して若返っています。ハリソンだけでなくマッツ・ミケルセンも若返っており、ファンとしてはしっかりと目に焼き付けておきたいワンシーンです。

紀元前のシチリアで数学者アルキメデスが作ったとされる謎の力を秘めたというダイヤルをめぐる争奪戦。インディが敗戦期のナチスドイツと壮絶なバトルを繰り広げる序盤から歳を重ね冒険家を引退し、大学で考古学を教える60年代の終わり頃、時間軸とインディ自身もみるからに老いた様子がノスタルジーを誘い、どこか哀愁が漂います。

過去作のような軽快な笑いも所々に散りばめながら、冒頭の列車の活劇ではインディが帰ってきたんだと感じるテンポ感にワクワクし、物語の舞台もモロッコ、エーゲ海、シチリア、古代ローマ帝国、陸・海・空と場面が移り変わり続け程よい緊張感が続く冒険となっています。

なによりも注目してしまうのはヴィランであり、インディシリーズ恒例のナチスが悪役なわけですが、ユルゲン・フォラーを演じたマッツ・ミケルセンの色気があまりにも漂いすぎてすごいことになっています。冒頭でインディに殴られ1発KOされるところから最高に良い役だと確信せざるを得ず、アクションで乱れた髪をかけ上げ、圧倒的悪者なのに少しのチャーミングな鈍臭さを感じさせながら、最後に着替えた軍服まで最高に堪らないビジュアルに、終始脳内の9割くらいをマッツに占領されてしまいます。

マッツの話になると長くなってしまいそうなので控えめにしておきますが、80歳を迎えたハリソン・フォードは渋さにより磨きがかかっており、インディが冒険家として抱き続けてきたロマンや人智を凌駕する歴史との葛藤はシリーズを締めくくるにふさわしい物語で、過去作オマージュのラストのキスシーンには胸が熱くなってしまいました。

インディが迎える結末に彼の冒険はまだ続いていくんだと、ベタすぎるかもしれないけれどこれまでシリーズに感じさせてもらった高揚感を最後まで味わうことができました。

やはりあのテーマ曲を聞くと童心に帰り、これから私も冒険に出るんだ!と、思わずドキドキしてしまいます。

※「今日はさぼって映画をみにいく」は毎週火曜日更新予定です。


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Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
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Vol.15『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
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Vol.18『クロール-凶暴領域-』
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Vol.23『テッド・バンディ』
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テラシマユウカ

「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する、テラシマユウカ、ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユイ・ガ・ドクソン、月ノウサギ、キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノン、ナルハワールド、アイナスター、カ能セイの13人からなるアイドルグループ、GANG PARADEのメンバー。2022年5月21日『GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR 』YOKOHAMA BAY HALL公演より新13人体制としての活動がスタートし、2023年5月10日(水)にはメジャー2ndアルバム「OUR PARADE」をリリース。多くを語らない性格ながら強い意志と美学を持ってグループになくてはならない存在であり、映画好きが高じて、StoryWriterにてテラシマユウカの映画コラム「今日はさぼって映画をみにいく」を現在連載中。

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