こんにちは、テラシマユウカです。
時が経つのは楽しい程早く感じてしまいますが、秋ツアーも残すところ3公演となりました。
10/24.25のZepp Hanedaと10/29の沖縄が待ち構えるなか、その前には10/21,22 TAMATAMA FESで行われる文化祭と体育祭のイベントもあったりと心がなんだかざわざわとお祭り気分になっています。
初めて制作した短編映画も文化祭と体育祭の2日間でなんと29回も上映されるそうで…胸騒ぎのする日々を過ごしています。
つい先日に編集が終わり、あとはアフレコをして終わりという完成間近な短編映画ですが、観に来てくださる方はお手柔らかに。。何卒、宜しくお願いします。愉しんでいきましょう。
Vol.226『死霊館のシスター 呪いの秘密』
☆4.0/☆5.0
https://wwws.warnerbros.co.jp/shiryoukan-himitsu/
1956年、フランスで起こった神父殺人事件をきっかけに、世界に悪が蔓延。ある特殊な能力を持つ主人公のシスター、アイリーンは教会の要請を受けて事件の調査をすることに…。
人々を救うため命の危険をかえりみず祈りをささげるアイリーンは、ついに悪の元凶“シスター ヴァラク”と対峙する。
本作は、実際の心霊現象をベースに描いた人気ホラー『死霊館』や、同作から誕生した『アナベル』シリーズなどを含めた『死霊館ユニバース』に連なる一作で、シリーズの最も古い時系列であり全ての元凶の始まりの物語を描いた『死霊館のシスター』の直後からの続編となります。
シリーズの生みの親であるジェームズ・ワンが記念すべきユニバース10周年となる年に製作を手掛け、想像を絶する恐ろしい呪いの秘密を描く。すべての呪いとポルターガイストにつながる、呪いの秘密をあなたは直視できるか…?史上最恐のホラーエンターテイメントが、10月13日の金曜日に幕を開ける!
1952年、ルーマニア聖カルタ修道院。修道女全滅の調査のためバチカンから派遣されたバーク神父と見習い修道女アイリーンは、発見者の旅人フレンチーに話を聞きます。元凶は悪魔シスター・ヴァラク。
中世ルーマニアのとある城主が力を求めヴァラクを召喚してしまうが、それをバチカンの聖騎士が聖遺物「キリストの血」で封印。しかし、第二次世界大戦の空爆で封印は破れヴァラクは復活し、最後の修道女は憑依されないよう自死してしまいます。
見習い修道女アイリーンは聖遺物「キリストの血」を口にふくみ吹きかけて再封印。だが、ヴァラクは封印されたかと思いきや、フレンチーに憑依していた…。
そんな前作の事件後からの物語であり、主人公アイリーン役を前作に続きタイッサ・ファーミガが演じ、本作と同じ死霊館ユニバース作品の『ラ・ヨローナ 泣く女』『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』でメガホンをとったマイケル・チャベスが監督を務めました。
長い歴史が刻まれてきた死霊館シリーズ最大の謎であるヴァラクの誕生日秘話とその呪いの真相について遂に語られる物語であり、ヒューマンドラマが軸としてあるシリーズの中でも特に前作に続き純粋なホラー作品となっていました。
シリーズの特徴でもある”映像の美しさ”には更に磨きがかかっており、1950年台のフランスを舞台とした街並み、教会、学校、光の使い方、そして悪魔まで美しく映し出されており、街の入り組んだ路地の奥行きやそれに伴う暗さの演出が素晴らしく、美しさによって恐怖を生み出しています。また、キャラクターづくりのうまさもまた健全であり、ジャンプスケア多めではありますがただそれの連続なだけではなく、巧妙な構成によりあっという間に死霊館ワールドに引き摺り込まれ魅了されてしまうのです。
序盤はじっくり、中盤から結末までは容赦なくド派手に今回も例の如くヴァラクが大暴れしてくれる洗練されたハプニングはもはや感動の領域である。アイリーンたちだけには留まらず無関係の少女たちまでにも襲い掛かり、新たな悪魔まで登場する始末。
観客の寿命を着実に奪っていく物理攻撃だらけの演出は、悪魔なだけではなく恐怖演出家でもあるヴァラクの手腕が輝き、ぺらぺらとめくれる大量の雑誌からシスターの姿が現れるシーンは、悪魔の秀逸な遊び心が素晴らしい。長回し撮影で緊張感と没入感を限界スレスレまで高めたのちの、優れた芸術的ジャンプスケアには快感を覚えてしまうのです。
エンフィールド事件に繋がるシーンも登場したり、ウォーレン夫妻の出演もあり続編の匂わせもあったりと、死霊館ユニバースファンは特に見逃せない一作でした。
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