こんにちは、テラシマユウカです。
つい先日まで行われていた東京コミコン2023、とても盛り上がっていましたね。
2、3日目にお仕事もかねつつ初参戦してきた訳ですが、夢のような空間でその非現実さに脳バグを起こし、帰りの電車で虚無になっています。
目の前にマッツがいる……トムヒがいる……と常に感情の大渋滞でセレブステージを終えた2日目の夜にこのコラムを書いているわけですが、明日は実はマッツ・ミケルセンの撮影チケットを購入しておりツーショットを撮る予定があり、今はもう正気ではありません。
楽しみの気持ちを超えて行きたくないとなっています。自分がめちゃくちゃに気持ち悪い表情をした写真になるという悪夢をみてしまいより緊張していますが、精一杯貴重な数秒間を味わっていきたいと思います。世界で1番好きな俳優が至近距離に現れる感覚って一体どんな感情に襲われるのでしょうか…。
Vol.234『ナポレオン』
☆3.9/☆5.0
https://www.napoleon-movie.jp/
1789年。自由、平等を求めた市民によって始まったフランス革命。マリー・アントワネットは斬首刑に処され国内の混乱が続く中、天才的な軍事戦略で諸外国から国を守り皇帝にまで上り詰めた英雄ナポレオン。最愛の妻ジョゼフィーヌとの奇妙な愛憎関係の中で、フランスの最高権力を手に何十万人の命を奪う幾多の戦争を次々と仕掛けていく。冷酷非道かつ怪物的カリスマ性をもって、ヨーロッパ大陸を勢力下に収めていくが――。フランスを<守る>ための戦いが、いつしか侵略、そして<征服>へと向かっていく。
巨匠リドリー・スコット監督と、『ジョーカー』でアカデミー賞®主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックス。アカデミー賞作品賞受賞の『グラディエーター』以来 23年ぶりの夢の再ダッグが実現。
ナポレオンの妻ジョゼフィーヌ役には、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』のホワイト・ウィドウ役を演じたヴァネッサ・カービー。脚本は『ゲティ家の身代金』でもスコット監督とタッグを組んだデヴィッド・スカルパなど、超一流のキャストとフィルムメイカーが集結しました。
撮影カメラは11台、8000人を超えるエキストラに多額な製作費をかけヨーロッパロケを敢行。フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトの生涯を壮大なスケールで描いた歴史スペクタクル。
ナポレオンの生涯ダイジェスト的な、歴史に詳しくない初心者にも分かりやすい時系列と展開で進む物語は力強く、スクリーンに映し出される戦闘シーンは絵も音も圧倒的な迫力があり、劇場で観るからこその価値を発揮します。
重厚な歴史大作でもありながらも、戦場での描写は一歩引いた視点で描かれており、それ以上に作品の主軸はナポレオンとジョゼフィーヌの関係について焦点を当てた愛のドラマであるという点では予想外な作品となっています。
夫婦役を演じたホアキン・フェニックスとバネッサ・カービーの演技が素晴らしく、2人の魅力にナポレオンの心の支えとなっていた妻ジョセフィーヌの存在の大きさを巧く描き、2人の魅力に引き込まれていく。
我々が学んできたようなカリスマ的存在であるナポレオンのイメージとは異なり、人間的に弱い部分が散りばめられており人間味を感じます。ジョゼフィーヌに依存しているナポレオン像の描写によって、彼の精神状態とその時々の軍歴を密接に結びつけるというリドリー・スコット監督流の描かれ方となっている。ホアキン・フェニックスが演じるからこその強い説得力が生まれ、英雄の伝記として観るか、1人の男の人生として観るか、感想が変わりそうでもあります。
約158分の大作ですがナポレオンの人生や功績はそれ以上に膨大なものであり大幅に編集されている部分も多く、本来4時間越えであると噂のディレクターズ・カット版では何が描かれているのか。また大きく印象が変わってきそうな作品なので制作されることを心待ちにするばかりです。
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