こんにちは、テラシマユウカです。
夏は服がめんどうになりがちですが、せめてもの気分を上げるポイント&楽したいという点で昨年から積極的に映画Tシャツを集めるようにしています。
先日もシネマート新宿まで『男女残酷物語/サソリ決戦』と『チルドレン・オブ・ザ・コーン』のTシャツを買いに行き、帰り道の足取りは軽くコレクションが増えたことの心の高まりを味わっていました。
追求すれば古着の奥の奥までいけてしまう映画Tシャツですが、高価なものも多いのでちょうどいいところで喜びを噛み締めることを忘れずにいたいです。
Vol.271『フォールガイ』
☆3.9/☆5.0
大怪我を負い一線から退いていたスタントマンのコルト・シーバース。ひょんなことからハリウッドの撮影現場に舞い戻ることになり、復帰作となるハリウッド映画の撮影現場で、監督を務める元恋人ジョディと再会する。
そんな中、長年にわたりコルトがスタントダブルを請け負ってきた因縁の主演俳優トム・ライダーが失踪してしまう。
ジョディとの復縁と一流スタントマンとしてのキャリア復活を狙うコルトはトムの行方を追うが、思わぬ事件に巻き込まれてしまう。
主演は『バービー』のライアン・ゴズリング。
主人公コルトの元恋人ジョディには『オッペンハイマー』でオッペンハイマーの妻キャサリンを好演したエミリー・ブラント。失踪した主演俳優トム・ライダーを『キック・アス』シリーズのアーロン・テイラー=ジョンソンが演じました。
夏にこういう映画が観たかった!という気分に的確に応えてくれる、豪快なアクションと素晴らしい音楽に、最高のテンポ感とシンプルなストーリーが揃ったポップコーンムービー。
映画好きにはアツい90年代映画へのオマージュや、スタントマンと裏方スタッフなど見過ごされてきたヒーローたちへのリスペクトが込められた、映画愛満載のエンターテインメントです。
物語が進むにつれて加速していく展開は心がふつふつと沸き立つような快感もあります。スタントマンを主人公に事件が巻き起こる設定に、悪ふざけたっぷりの恋愛劇との脚本が見事にベストマッチ。サービス精神大盛りの過剰な大爆発と大掛かりなアクションは笑ってしまうほどの規模感で、制作費の大きさがちらつきます。
冒頭で物語のきっかけとなる事件が起こるまでを1shotで撮り切る絵作りへのこだわりに圧倒される。そして、長回しも存分に見せながらコルトとジョディの掛け合いに加えて、画面分割などの飽きない視覚的なバリエーションの楽しさもポイント。そんな巧みな演出が2人のベタな職場恋愛の模様を彩り、彼らのいじらしさに好みが分かれたとしてもこの2人なら見届けてあげたいと思わせるシチュエーションがたまりません。
本作は唯一無二の映像を作り出す影の立役者への映画讃歌でもあり、映画チーム全体の信頼関係が滲みでて、スタントマン、監督、撮影スタッフ、ワイヤーセット、クッション設置などその凄まじさを改めて実感させられます。プロットのほぼ全ての要素が映画の撮影現場と結びつき、人がものを楽しんで作る過程の素晴らしさを教えてくれるという究極に好ましい仕事の仕方であり、作り手が放つ幸福感に包まれるのです。
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Vol.2『ピアッシング』
Vol.3『凪待ち』
Vol.4『Diner ダイナー』
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Vol.7『チャイルド・プレイ』
Vol.8『アンダー・ユア・ベッド』
Vol.9『存在のない子供たち』
Vol.10『永遠に僕のもの』
Vol.11『ゴーストランドの惨劇』
Vol.12『惡の華』
Vol.13『アス』
Vol.14『人間失格 太宰治と3人の女たち』
Vol.15『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
Vol.16『アナベル 死霊博物館』
Vol.17『JOKER』
Vol.18『クロール-凶暴領域-』
Vol.19『ボーダー 二つの世界』
Vol.20『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
Vol.21『マチネの終わりに』
Vol.22『グレタ GRETA』
Vol.23『テッド・バンディ』
Vol.24『ドクター・スリープ』
Vol.25『マリッジ・ストーリー』
Vol.26『カツベン!』
Vol.27『ラスト・クリスマス』
Vol.28『屍人荘の殺人』
Vol.29『パラサイト 半地下の家族』
Vol.30『シライサン』
Vol.31『ペット・セメタリー』
Vol.32『ジョジョ・ラビット』
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Vol.38『スキャンダル』
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Vol.42『青色映画ポスター特集』
Vol.43『MyFrenchFilmFestival フランスショートフィルム特集』
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Vol.48『トラウマ映画特集』
Vol.49『ゴシック映画特集』
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Vol.51『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』
Vol.52『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
Vol.53『アングスト/不安』
Vol.54『ANNA/アナ』
Vol.55『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』
Vol.56『透明人間』
Vol.57『ダークナイト』
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Vol.60『ダンケルク』
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Vol.62『インセプション』
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Vol.64『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
Vol.65『インターステラー』
Vol.66『TENET テネット』
Vol.67『エノーラ・ホームズの事件簿』
Vol.68『ミッドナイトスワン』
Vol.69『悪魔はいつもそこに』
Vol.70『マティアス&マキシム』
Vol.71『シカゴ7裁判』
Vol.72『レベッカ』
Vol.73『ザ・ハント』
Vol.74『THE CAVE サッカー少年救出までの18日間』
Vol.75『エイブのキッチンストーリー』
Vol.76『オン・ザ・ロック』
Vol.77『ザ・コール』
Vol.78『ザ・プロム』
Vol.79『ワンダーウーマン 1984』
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Vol.81『Swallow/スワロウ』
Vol.82『ヒッチャー ニューマスター版』
Vol.83『恋する遊園地』
Vol.84『ズーム/見えない参加者』
Vol.85『ダニエル』
Vol.86『マーメイド・イン・パリ』
Vol.87『プラットフォーム』
Vol.88『聖なる犯罪者』
Vol.89『ベイビーティース』
Vol.90『花束みたいな恋をした』
Vol.91『ビバリウム』
Vol.92『ガンズ・アキンボ』
Vol.93『トムとジェリー』
Vol.94『BLUE/ブルー』
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Vol.97『ザ・スイッチ』
Vol.98『SNS-少女たちの10日間-』
Vol.99『ノマドランド』
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Vol.102『クルエラ』
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Vol.104『コンティニュー』
Vol.105『RUN/ラン』
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Vol.107『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』
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Vol.111『プロミシング・ヤング・ウーマン』
Vol.112『日常対話』
Vol.113『ザ・スーサイド・スクワッド』
Vol.114『フリー・ガイ』
Vol.115『サマーフィルムにのって』
Vol.116『アナザーラウンド』
Vol.117『ドント・ブリーズ2』
Vol.118『うみべの女の子』
Vol.119『レミニセンス』
Vol.120『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』
Vol.121『キャッシュトラック』
Vol.122『DUNE/デューン 砂の惑星』
Vol.123『キャンディマン』
Vol.124『最後の決闘裁判』
Vol.125『ラストナイト・イン・ソーホー』
Vol.126『アンテベラム』
Vol.127『マリグナント 狂暴な悪夢』
Vol.128『スパゲッティコード・ラブ』
Vol.129『リトル・ガール』
Vol.130『ボクたちはみんな大人になれなかった』
Vol.131『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
Vol.132『キングスマン:ファースト・エージェント』
Vol.133『マトリックス レザレクションズ』
Vol.134『ドント・ルック・アップ』
Vol.135『ハウス・オブ・グッチ』
Vol.136『さがす』
Vol.137『偶然と想像』
Vol.138『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
Vol.139『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
Vol.140『ちょっと思い出しただけ』
Vol.141『アンチャーテッド』
Vol.142『ナイル殺人事件』
Vol.143『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
Vol.144 『林檎とポラロイド』
Vol.145『ナイトメア・アリー』
Vol.146『TITANE/チタン』
Vol.147『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』
Vol.148 『ハッチング―孵化―』
Vol.149『モービウス』
Vol.150『カモン カモン』
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Vol.153『流浪の月』
Vol.154『死刑にいたる病』
Vol.155『犬王』
Vol.156『トップガン マーヴェリック』
Vol.157『FLEE フリー』
Vol.158『PLAN75』
Vol.159『ブラック・フォン』
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Vol.172『秘密の森の、その向こう』
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Vol.177『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
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Vol.183『MEN 同じ顔の男たち』
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Vol.269『夏の終わりに願うこと』
Vol.270『Chime』
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